NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

「業務にシステムを合わせる」という弊害(1)

 こんにちは。昨日、Twitter上で電子カルテ導入や更新(の一般論)についてちらっと呟いたところ、いくつかリプをいただきました。それを基にあれこれ考えていました。このへんをじっくりとまとめて行きたいのですが、今日のところはひとまずさわりを。

 元々は電子カルテに限らず、一般的にシステム導入時は「業務にシステムを合わせる」ということが行われています。それによる様々な無駄が発生しているのも事実です。電子カルテも御多分に漏れず、同様の事態が発生しています。よくある言い分ですが、「うちの業務形態は特殊だから、システムの方を合わせないと回らない」と。

 業務を変えたくないというのは心情としては理解出来ます。となると、極論ですが、システム側をフルスクラッチで構築することになります。コストは青天井化します。当然、そんな予算もありません。となると、システムベンダが用意しているパッケージをカスタマイズすることになります。カスタマイズ対応は当該組織独自の仕様となります。他のユーザーの仕様を流用出来るとは限らないので、どうしてもコストが上がる方向にシフトします。開発者にしても、属人化する危険性もはらんでいます。

 さらに、システム全体と業務全体を俯瞰的に見て、最適化出来る人材がシステムベンダ側と医療機関(広い意味ではユーザー)双方にどれだけいるのかという話もあります。

 この展開がどういう結末を産むのかというと…。拗らせて大体面倒なことになります。

 

 この続きは後日書いてみることにします。