富士通の電子カルテが旧システムのデータを引き継げず大混乱に(2)
こんばんは。一昨日、東大病院での富士通製電子カルテ更新で、会計がまともに出来ず大混乱を来したという記事を書きました。
karasuma-kitaoji.hatenablog.com
今のところ、続報が出てきてないので真相は分かりません。ここからは推測なのですが、一昨日挙げた項目からよりありそうな項目を選んでみました。
- 入札後に病院側から多くの要望が出てきた
- それを病院情シスが抑えきれなかった(医師側から激しく叱責された?)
- ベンダも無理だと主張したが聞き入れられなかった
- 結果、要件定義がgdgdに?
- 前回の大量カスタマイズが仇になり、移行に支障を来した
富士通→富士通の更新ですから、円滑に移行出来そうな気がします。しかし、そうではなかったことを鑑みると、前回の電子カルテ導入or更新時に派手にカスタマイズしてしまったのではないでしょうか。
たぶん、「業務にシステムを合わせる」という思想で要件定義したのではないでしょうか。病院毎に事情は異なりますし、「なんで自分たちの仕事を電子カルテに合わさないといけないのか?」というところなのでしょうか。紙カルテだとそういう問題は発生しないでしょうね。(たぶん)
単純にパッケージノンカスタマイズの電子カルテを使っていて、更新時も同一ベンダ・ノンカスタマイズであれば、さほど問題は起きなかったのかもしれません。
こうしてみると、ベンダ側も最大限努力して、病院情シス側も出来る限りのことをして、医師側も現状維持してくれればいいという要望だけだったのに、現在利用している機能を移行することが激しく困難な新電子カルテシステムだったのかなとも思えてきました。もしかしたら、今回は誰も悪くなかったのではないかとも思えてきました。
現在、無事に動いているのでしょうか。ベンダの皆様、病院の皆様、本当にお疲れ様でございます。そして、会計で大幅に待たされた患者さんも本当にお疲れ様でした。