電子カルテシステムベンダごとの違いを乗り越えた先に狙うものは
こんばんは。あれこれ思案中な昨今です。<(_ _)>
今回はちょっと気になるネタがありましたので、ちょっと書いてみることにしました。こちらは日経xTECHの記事からです。
「電子カルテベンダの『お作法』の違い」を乗り越えるプロジェクトだそうです。電子カルテは、各社で全く異なる代物だという事実があります。電子カルテベンダは大手どころでは3社。富士通・NEC・IBMあたりでシェアの大半を占めています。
しかし、電子カルテそのものが標準化されているわけではなく、各社独自仕様になっています。なので、例えば電子カルテ更新時にNECから富士通へ、またその逆のパターンで移行するというケースで、今まで出来たことが一部出来なくなるということが起きることがあります。
そういうことを意識せずに、電子カルテ更新時にベンダロックインを起こさないようにしようという発想が記事に取り上げられたプロジェクト発足のきっかけとなったということだと見ています。
単に電子カルテベンダの壁を越えるというだけでなく、がん治療や新薬開発に活かそうというさらに先の問題を解決することを目的としています。
今回のポイントは富士通・NEC・IBMの大手電子カルテベンダではなく、NTTと京都大学が中心となっている点でしょうか。どこかの電子カルテベンダのシステムがベースになって動くわけではなく、ベンダニュートラルな形で進められようとしているところに意義があるのかなと見ています。今後に期待といったところでしょうか。