サマータイムの亡霊が消えたのかと思ったら…
こんばんは。先週後半の話になりますが、ようやく自民党がサマータイム導入を諦めたという記事が出ていました。こちらは毎日新聞の記事です。
あくまで「2020年導入はない」という話のようで
この記事をよく読んでみると、「2020年東京オリンピックに向けた導入は消えた」というだけのお話のようですね。この記事だけで判断すると、2019年の試験導入はハナからないというスタンスなのでしょうか。
ここで少々気になるのが、白須賀貴樹衆議院議員のコメントです。「五輪のためというのは筋が悪すぎる。今年は改元のシステム改修が必要で、導入すればエンジニアがパンクする。」とあります。
導入するタイミングをうかがっているように取れます
それはそれでいいんですが、この内容からすると、「オリンピックに向けては拙速過ぎるけど、将来的にはいいんじゃないの?」という風に取れる点が気になります。エンジニアがパンクするという風に心配していただいていることはありがたいのですが、「たとえば5年後ならいいのか?」とも取れます。それに、消費税増税も控えていることもありますよね。(増税はないに越したことはないのですが)
まだ不安は解消されてないなという印象です。
小池都知事もコメントしていたようです
「これでサマータイム導入の目は消えたな」と思っていた矢先に、小池都知事がコメントしてました。産経新聞の記事です。
このタイトルだけ見ていると、「小池都知事も諦めたのか」と思ったら、そうではなかったようです。「エンジニアを大量に投入するのはいかがなものか?」という発言はいいと思います。いいんですよ。ええ。
問題はこの先です。「夕方の時間を活用すれば、新たな需要が創出出来る」と。ゆう活の失敗があったんですが、そのことはなかったことになってるようですね。単に残業時間が延びるだけという不幸な結果を招くだけではないかと危惧しています。
で、最後に「オリンピックに囚われず、サマータイムの検討の価値はある」と締めていますが、ここが問題なんですよね。EU諸国でも廃止しようという議論が出てきている昨今、「サマータイムは百害あって一利なし」だということが認識されているはずなんですが…。