NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

iPadでpovo2.0とMVNOのSIMを切り替えて使う場合の注意点

 こんばんは。楽天モバイル0円廃止問題に関しては、後日もう少し書いてみようかと考えているところです。

 今回はiPadでデュアルSIM運用する場合に気を付けておきたい点について書いてみることにします。

 楽天モバイル解約でpovo2.0やIIJmioに移行するケースが多く観測されています。povo2.0はiPhoneで利用する場合と異なり、APN構成プロファイルのインストールが必須になります。その関係で、もう一つのSIMを利用する場合に問題が起きることがあります。

 iPhoneiPadではAPN構成プロファイルは1つしかインストール出来ません。そのため、MVNO各社のSIMを使おうとすると、切替の際に前のプロファイルを削除して、使おうとするプロファイルをインストールし直すという作業を都度行わないといけないことになります。

 それではデュアルSIM対応のメリットが活かせません。そこで、今回は以前の記事を再掲しておきます。iPad mini 6購入後にpovo2.0を契約しました。今まで契約していたIIJmioのeSIMも引き続き利用するために試行錯誤した結果です。

 Twitter上でもpovo2.0と楽天モバイルIIJmioBIGLOBE等を併用しようとしたものの、上手く行かずに苦戦しておられるケースを複数観測したこともありますので、そういった方々のお役に立てればということで。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 povo2.0の他に何を使うかというのは人によって異なりますが、楽天モバイルMVNO各社のSIMをiPadで利用する際には注意が必要になります。

 「APN構成プロファイルをインストール出来ないのであれば、povo2.0以外の事業者側のAPN設定等を直接指定してやれば解決する」というところを押さえておいていただければ大丈夫です。

 事業者にもよりますが、APNだけでなく、ユーザー名とパスワードの指定を忘れずに。また、LTE設定及びインターネット共有の項目も忘れずに記述しておくようにしましょう。

 これでiPadでpovo2.0とMVNO各社のSIMをストレスなく共存させることが出来ます。是非一度お試し下さい。<(_ _)>

楽天モバイル1GBまで0円廃止へ→結果炎上に

 こんばんは。昨日、楽天モバイルが1GBまで0円での提供を廃止するというニュースが流れました。これがかなり反響があったようで、かなり炎上してました。

 こちらは日経xTECHの記事からです。

xtech.nikkei.com

 ネット上の意見を追っていると、「最低980円は高い」という声が多いように見受けられます。個人的にも高いという印象を受けています。

 やはり回線品質でしょうね。最近楽天回線エリアが増えてきたとはいうものの、プラチナバンドがないせいで、屋内や地下では楽天回線がつながらないという点がマイナスポイント評価になります。

 他にRakuten Linkの通信品質でしょうか。私自身はそれなりには使えるという印象です。ネット上では「音質が悪い」という声も少なくないようです。IP電話の性質上仕方のない部分もありますが、そのあたりをどう考えるか?という話にはなりそうです。

 ネット上の意見として、様々な視点が混在しているように思えます。

  1. メイン回線として利用しているユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  2. メイン回線として利用しているユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)
  3. サブ回線として利用している1GB未満ユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  4. サブ回線として利用している1GB未満ユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)
  5. サブ回線として利用している1GB以上ユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  6. サブ回線として利用している1GB以上ユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)

 0円廃止を批判している層は3.及び4.のカテゴリーに分類されるように思います。その中で楽天経済圏にはあまり関与していないユーザーが多いのではないかと推測されます。(その方々にとっては、ポイント還元はさほど響かないという風にと受け取れます)

 三木谷会長的には「ほとんどのユーザーは解約しないだろう」という見立てのようですが、3.及び4.の層がどれぐらい存在するのかにかかってきそうです。

 3GBまで1078円(税込)でサブ回線として維持するのであれば、同じ3GBで990円(税込)で維持出来るpovo2.0やLINEMOに流れるという判断は妥当かと考えます。

 回線品質的にはpovo2.0やLINEMOに分があるわけですから、それよりも88円高楽天モバイルは劣勢に立たされるのは当然ではないでしょうか。

 現状では「回線品質は劣るが、楽天モバイルならでは強み」がないところが厳しいのではないでしょうか。0円終了でこれだけ叩かれるということは、強みになる要素が料金設定しかないことになります。

 ならば、ワンプランを捨てて、povo2.0同様に基本料金0円(128kbps)で月末まで有効の1GB 220円(税込)チケットを販売するプランを新規提供するのはアリかと考えます。

 サブ回線として契約している層は、メイン回線の不調時用にと考えているわけですから、自ずとライトユーザー層になります。ライトユーザー層から薄く広く集めて行って、いずれはメイン回線として選んでもらえるように…という発想はなかったのだろうと思われます。

 現状では、1GB・3GB・20GBを境に1078円~1100円と一気に上がるという点に心理的抵抗を抱くのではないでしょうか。小容量帯が他社に比べて割高な印象が強いです。

 特に5GB前後のユーザーにとっては、2178円と他者に比べるとかなり割高になります。しかも、繰越が出来ないという点もデメリットになります。

 この点を考慮して、ワンプランに拘るであれば、9GBまでは220円/GB刻みにするのも一つの案だと考えます。9GBで1980円、10GB~20GBまで2178円、20GB over 3278円とすれば、小容量ユーザー救済策にはなりそうです。

 他にも低速限定使い放題プランとか、週末限定使い放題オプションとか、昼休み使い放題オプションとか、隙間を縫ったアイデアはありそうなものですが…。

 ここはサブ回線・タブレットやPCユーザー向けのプランを新たに提供というのはどうだろうかと考える次第です。皆が皆ヘビーユーザーでもないですし。

 

Bluetoothオーディオレシーバーを購入しました

  こんばんは。愛用しているSONY製SBH50のバッテリーの持ちがかなり悪くなってきたので、そろそろ買い替えようかと考えていたところでした。

 代わりになる製品があるのかと、あれこれ探し歩きました。これがなかなか見つかりませんでした。あるのは両耳イヤホンでセパレートになったタイプと、両耳がワイヤーでつながったタイプはあるのですが、手持ちのイヤホンを挿せるタイプが見当たりません。

 そこで見つけたのがこちら。ヨドバシカメラ梅田店でようやく見つけました。この手の製品はほとんどないとスタッフに方に言われてしまいました。売場の片隅にあった2種類のうち、こちらを選びました。価格は1990円(税込)で、まだ試してはないのですが、バッテリー交換不可なタイプなので、最終的には使い捨てになりますが、そこは割り切らざるを得ないところでしょうね。

f:id:amagasaki820:20220508174252j:image

 個人的には、イヤホンジャックに二股分配器をつけられるのがこのタイプのメリットだと考えています。よくありがちな音楽などを誰かに聴かせる際に、イヤホンの片側を渡すというようなこと。

 あれだと、L側・R側しか聴こえないので、正しい全体像が掴めません。聴いてもらうのには、L・R両方揃ってなんぼだと思いますので、分配器のつなげるタイプを使いたいと考えてます。

 こういう機種がもっと増えて、選択の幅が広がってくれると嬉しいのですが、なかなか厳しそうですね…。

ahamoがApple Watch用ワンナンバー対応へ・他社への波及と影響は?

 こんばんは。今回も少々時期を逃してしまった感がありますが、ahamoがApple Watchに対応を表明した記事を取り上げます。こちらはITmediaの記事です。

www.itmedia.co.jp

 3/25に楽天モバイルApple Watch 電話番号シェアサービスに対応という報道がありました。料金は他社よりは高く、550円/月(税込)です。これもデータ通信量を抑えれば、他社(大手3社)に比べると維持費はかなり抑えることが可能です。(ただ、1GB以内で抑えることが出来るかどうかは「?」ですが)

 その影響もあり、Apple Watch セルラーモデルを使ってみようという声も散見されました。私自身はまだ使ってないのですが、他社の動向も確認してからと考えていました。

 そうした矢先にahamoがApple Watch ワンナンバー対応をアナウンスしました。大手3社でApple Watch セルラーモデルを使おうとすると、それなりのコストが発生することもあり、手を出せないケースもあったと推察します。逆にApple Watch セルラーモデルが使えなくなるので、ahamoやpovo・LINEMO等に乗り換えられないというケースもあるだろうということも想像に難くないです。

 現時点ではサービス開始時期・料金に関しては未定のようです。docomoユーザーにとっては朗報かと思います。

 また、この後povoやLINEMO・サブブランドであるUQ mobileY!mobileが対応するのかどうかが気になります。以前、IIJmioがeSIMに対応した際、Apple Watchに対応する予定の有無を(ユーザーからの問い合わせに対して)聞かれたことがありました。

 「Apple WatchのeSIMは少々特殊なので、eSIMに対応したからといって、これは別物だ」というような話がありました。

 この時点で「MVNOで使っている時点でApple Watch セルラーモデルは使えない」という風な刷り込みが出来上がりました。それがデュアルSIMの登場により、物理SIMにMVNOを使い、eSIMに楽天モバイルを使うということでApple Watch セルラーモデルを使える可能性が出て来ました。(どうやらこのやり方で使えるようです。副回線での着信も対応するらしいです。)

 実際問題、Apple Watch セルラーモデルを使いたい層がどれぐらい存在するかは不明ですが、安く利用可能な楽天モバイル・ahamoへの対抗策として、povoもLINEMOも参入してくるのではないかと見ています。これもどちらかというと、各キャリア本体のプランを解約して他社に流れないようにという意味合いがあるのではないかと推察します。

 既にサービスを開始している楽天モバイルも各地でauローミング終了の影響で、電波状態があまり良くないという事情からahamoに流れるということも考えられそうです。

 他のサービスを含めた今までの流れとして、全社横並びになる可能性は十分ありそうです。そうなった場合に各社どうやって差別化するかがキモになってきそうです。

基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験が2023年度から通年受験へ

 こんばんは。ちょっと出遅れた感があるのは御了承下さい。<(_ _)>

 今回は基本情報技術者試験(以下:FE)と、情報セキュリティマネジメント試験(以下:SG)が通年化される予定であることについて書いてみます。

 こちらはIPAのWebサイトになります。概要が発表されています。

www.jitec.ipa.go.jp

 決定事項のようで、来年度から実施されるとのことです。FE・SG共に試験時間の短縮と出題数も削減されるようです。これによって、受験機会を増やすことにより、受験者増を狙おうとする背景があるのでは?と推測しています。

 また、こちらは日経xTECHの記事からです。

xtech.nikkei.com

 FEの試験時間が従来の300分→190分に、SGは180分→120分に短縮されるようです。SGに関しては、午前・午後を統合するようですね。いずれもIRT方式を導入することにより、単純に○問正解だから合格という話にはならないようですね。

 個人的に少々気になっているのは、プログラミングが苦手な受験者にとっては少々しんどくなるのではないかという点です。FEに関しては、「疑似的プログラミング言語による出題のみとする」とあります。表計算を選択していた(しようと考えている)受験者にとっては、受験対策の変更が必要になるのではないかと見ています。

 受験者によっては、現制度での合格を狙った方がいい方もおられそうです。となると、秋期試験が最後になると思いますので、背水の陣で臨んで下さい。

 本件と直接関係ないのですが、応用情報技術者試験午前問題・高度試験共通午前1や各区分午前2などのCBT化が実現されるのかどうかも気になるところです。

 今後のアナウンスを注視して行きます。

病院にWi-Fiの是非論議

 こんばんは。少し前の話になってしまいましたが、「病院でWi-Fiが使えるかどうか?」というお話になります。Togetterにありましたので、リンクを貼っておきます。

togetter.com

 元ネタ的には「これだけ無料Wi-Fi環境が整備されてきたのに、何故病院にWi-Fiがないの?」みたいな話だったように記憶しています。

 長期間入院していると、テレビだけしか娯楽がない状況もつらいと思います。

 スマホタブレットで動画を見たいとしても、当月分契約データ通信容量を使い切ってしまうというケースがあると聞きます。そうなると、院内にWi-Fiが欲しいという発想になるのも頷けます。

 患者目線では「なぜWi-Fi環境が提供出来ない?」というのも理解出来なくはないです。逆に、病院目線では「そう単純な問題ではない」という話になります。

 「Wi-Fiを整備したところで点数加算はない。面倒ごとが増えるだけ。」という後ろ向きな意見もあります。院内全体にWi-Fi環境を整備しようとすると、それなりのコストがかかります。

 かといって、「モバイルルータを使ってくれ」というのも問題があります。この点は後述します。

 私自身が過去の経験を踏まえて最も懸念しているのは、「医療機器や電子カルテシステム端末で使うノートPCとのバッティング」です。何も考えずに患者向けにWi-Fi環境を提供すると、上記機器への干渉が避けられず、診療行為に影響が及ぶ心配があります。

 そうなると、干渉を回避出来るように病院側でコントロールする必要があります。

 電子カルテシステムや医療機器用と患者向けインターネット接続用のWi-Fi環境をVLANで分離し、別のSSIDを設定してやります。その上で、バッティングしないようにチャンネル設定をし、無線APの配置について適切な設計を行います。

 先程ちらっと触れましたモバイルルータですが、入院患者さんが好き勝手に使い出すと、医療機器や電子カルテシステム用ノートPCにも影響が出ますし、患者さんが使っているモバイルルータ同士での干渉が起きる恐れがあります。

 モバイルルータ同士の干渉が起きないように調整するのもかなり難度が高くなることが予想されます。そうなってくると、電子カルテシステムリプレース時に患者さん向けインターネット接続用Wi-Fi提供も含めたネットワーク設計を行うのが現実解になりそうですね。

 いずれにせよ、そう単純な問題ではなさそうです。

電話番号とLINEアカウントのどちらを伝えるのに抵抗があるか?

 こんばんは。連絡先を聞かれる場合、その昔は住所であったり、固定電話番号だったりしましたね。1990年代以降、ポケットベル・携帯電話・PHS・電子メール・SNS等の様々なコミュニケーションツールが登場しました。

 コミュニケーションツールの多様化により、誰かと連絡を取りたい場合に伝える連絡先も多様化しています。

 そこで気になったのは、「誰かに連絡先を聞かれた場合、伝えるのに抵抗があるのはLINEアカウント?それとも電話番号?」というアンケートをTwitter上で取ってみました。

 コミュニケーションツールとして一般的に広く使われているのがLINE。これも人によっては、運営側の情報管理面の問題を指摘するケースもあり、毛嫌いされることもあります。電話番号に関しては、SMSやプラスメッセージでのやり取りを想定して候補に挙げてみました。国産アプリなので、LINEで起きたような問題はないとされています。

 ただ、「電話番号を伝える=電話がかかって来るリスクがある」と敬遠する向きがあります。

 これらを踏まえて、どちらの方が抵抗あるかを聞いてみました。

 結果としては、電話番号の方が抵抗が大きいようでした。LINEに関しては、「嫌ならカジュアルにブロック出来るので、抵抗感は電話番号よりも小さい」という意見が目立ちました。

 LINEを敬遠している方々もおられ、「そもそもLINEアカウントを作っていない」というケースもありましたので、上記選択肢に当てはまらない場合もありました。

 「LINEについてどう捉えているか?」を垣間見ることが出来たアンケートでした。

(個人的には、データ通信+SMS対応SIMをスマホに挿すor iPad にpovo2.0のSIMを挿し、プラスメッセージを利用推奨派ですね。LINEは消極的利用ですね。)