NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

楽天モバイル1GBまで0円廃止へ→結果炎上に

 こんばんは。昨日、楽天モバイルが1GBまで0円での提供を廃止するというニュースが流れました。これがかなり反響があったようで、かなり炎上してました。

 こちらは日経xTECHの記事からです。

xtech.nikkei.com

 ネット上の意見を追っていると、「最低980円は高い」という声が多いように見受けられます。個人的にも高いという印象を受けています。

 やはり回線品質でしょうね。最近楽天回線エリアが増えてきたとはいうものの、プラチナバンドがないせいで、屋内や地下では楽天回線がつながらないという点がマイナスポイント評価になります。

 他にRakuten Linkの通信品質でしょうか。私自身はそれなりには使えるという印象です。ネット上では「音質が悪い」という声も少なくないようです。IP電話の性質上仕方のない部分もありますが、そのあたりをどう考えるか?という話にはなりそうです。

 ネット上の意見として、様々な視点が混在しているように思えます。

  1. メイン回線として利用しているユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  2. メイン回線として利用しているユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)
  3. サブ回線として利用している1GB未満ユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  4. サブ回線として利用している1GB未満ユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)
  5. サブ回線として利用している1GB以上ユーザー(行動範囲全て楽天回線エリア)
  6. サブ回線として利用している1GB以上ユーザー(行動範囲の全部or一部にパートナー回線エリアがある)

 0円廃止を批判している層は3.及び4.のカテゴリーに分類されるように思います。その中で楽天経済圏にはあまり関与していないユーザーが多いのではないかと推測されます。(その方々にとっては、ポイント還元はさほど響かないという風にと受け取れます)

 三木谷会長的には「ほとんどのユーザーは解約しないだろう」という見立てのようですが、3.及び4.の層がどれぐらい存在するのかにかかってきそうです。

 3GBまで1078円(税込)でサブ回線として維持するのであれば、同じ3GBで990円(税込)で維持出来るpovo2.0やLINEMOに流れるという判断は妥当かと考えます。

 回線品質的にはpovo2.0やLINEMOに分があるわけですから、それよりも88円高楽天モバイルは劣勢に立たされるのは当然ではないでしょうか。

 現状では「回線品質は劣るが、楽天モバイルならでは強み」がないところが厳しいのではないでしょうか。0円終了でこれだけ叩かれるということは、強みになる要素が料金設定しかないことになります。

 ならば、ワンプランを捨てて、povo2.0同様に基本料金0円(128kbps)で月末まで有効の1GB 220円(税込)チケットを販売するプランを新規提供するのはアリかと考えます。

 サブ回線として契約している層は、メイン回線の不調時用にと考えているわけですから、自ずとライトユーザー層になります。ライトユーザー層から薄く広く集めて行って、いずれはメイン回線として選んでもらえるように…という発想はなかったのだろうと思われます。

 現状では、1GB・3GB・20GBを境に1078円~1100円と一気に上がるという点に心理的抵抗を抱くのではないでしょうか。小容量帯が他社に比べて割高な印象が強いです。

 特に5GB前後のユーザーにとっては、2178円と他者に比べるとかなり割高になります。しかも、繰越が出来ないという点もデメリットになります。

 この点を考慮して、ワンプランに拘るであれば、9GBまでは220円/GB刻みにするのも一つの案だと考えます。9GBで1980円、10GB~20GBまで2178円、20GB over 3278円とすれば、小容量ユーザー救済策にはなりそうです。

 他にも低速限定使い放題プランとか、週末限定使い放題オプションとか、昼休み使い放題オプションとか、隙間を縫ったアイデアはありそうなものですが…。

 ここはサブ回線・タブレットやPCユーザー向けのプランを新たに提供というのはどうだろうかと考える次第です。皆が皆ヘビーユーザーでもないですし。