NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

iPhone14米国版が物理SIMスロット廃止だそうで

 こんばんは。9月8日にiPhone 14の発表イベントがありました。その中で、米国版のお話ですが物理SIMスロットが廃止されるとアナウンスされました。

 よって、eSIMのみになるのだそうです。以下はimpressの記事です。

k-tai.watch.impress.co.jp

 eSIMのみ対応ということですが、デュアルSIMにも(引き続き)対応します。そのあたりはiPhone 13でデュアルeSIMに対応したことも関係しているのかもしれません。

(今回の物理SIMスロット廃止への伏線だったとも考えられそうです)

 さすがに来年発売予定とされるiPhone 15でいきなり日本版の物理SIMスロット廃止はないだろうと踏んでいます。

 大手3キャリアのeSIM対応もそうですし、MVNO各社の対応の問題もあるかと考えられます。特に後者が問題になりそうです。真っ先に思いつくのがIIJmio・mineo・日本通信の3社です。(他にもあったかもしれませんが、咄嗟に出て来なかったです。すみません。)

 現状ではIIJmioとOCNモバイルONEがフルMVNOとしてSIMを提供しています。フルMVNOであることでSIM発行の自由度が高くなります。しかし、その他多くのMVNOはライトMVNOです。回線を借り受けているMNOに左右される部分が大きいです。

 MNOとの交渉が必要になってくることも考えられます。この影響で中小MVNOの統合再編という展開も起こり得るかと見ています。

 別の観点としては、eSIMのみに切り替わった場合の各キャリアショップでの混乱もありそうです。今までの機種変更では物理SIMの差し替えで済んでいたのがeSIMへの移行で一手間余分にかかることが考えられそうです。また、想定外のトラブルを起こす可能性もゼロではないかもしれません。

 個人的にはiPhone 15(それ以降)がeSIMオンリーになった場合のキャリア・MVNO側の影響の大きさが無視出来ないのではないかと見ています。

(※ 個人的にはiPhoneよりもiPadの方が先に物理SIMスロットを廃止するのではないかと見ています。ユーザーの絶対数が少ないことを考えると影響が小さそうですし)