eSIMを推奨しようとする総務省
こんばんは。すぐに記事に出来ずに寝かせていました。m(_ _)m
先日、総務省からeSIM導入促進の方向という話が出ました。こちら、NHKの記事からです。
「 eSIM普及が事業者間の競争促進につながり、値下げにつながる」というのが総務省側の狙いのようですが、これは少々短絡的だという気がしてなりません。
今までの3大キャリアの動向を見ていると、意図的にeSIMや複数の物理SIMスロットを無効化して販売するというような動きがありました。「eSIM(や複数SIM)を使わせたくないのだな」という風に受け取れました。露骨な囲い込みなのでしょう。
「eSIM普及でユーザーも乗り換えやすくなる」という見込みは×なんじゃないかと受け止めてます。「端末も回線も全てキャリアで」という層の多くは、自分で物理SIMの交換はしたことないんじゃないでしょうか。「全てキャリアにおまかせ」で、自分自身は利用するのみといったところでしょうか。(推論)
さて、そうなると、ユーザー自身でeSIM利用手続をするのか?というと、かなり疑問です。キャリアで作業してもらっている身にとっては、物理SIMだろうとeSIMだろうと関係なさそうです。仮にWeb上で手続すれば無料だとしても、実際にはしないんじゃないだろうかという気がしています。(そのへんは、SIMロック解除に関するケースで証明済みですね)
かと言って、全くダメだという話でもないように受け止めています。現状では、AppleとGoogleがeSIM対応の機種を出していたかと思います。(他にも出していたかもしれませんが、調べきれていません。ごめんなさい。)
事業者側としては、現時点で個人向けにサービスを提供しているのが楽天モバイルとIIJmioの2社です。(OCNモバイルONEはフルMVNOになりましたが、現時点では法人向けサービスのみの提供にとどまっています。)
ですので、SIMロックフリー機orSIMロック解除した端末で、3大キャリアorサブブランドの物理SIMを挿しておき、eSIMで上記2社のいずれかと契約しておきます。
そして、音声通話は物理SIM側で、データ通信に関してはeSIM側を使うように設定しておきます。その際、物理SIM側の契約はデータ通信最低ラインの契約をしておきます。そうすることで、トータルの支出は抑えられることになります。
結論ですが、eSIM推進しても競争はそこまで働かないが、割安なデータプランをeSIM側で契約することで利用者側のコストは抑えることが出来ることになります。
そういう意味では「半分正解半分間違い」といったところでしょうか。体力のあるMVNOがeSIMでのサービス提供出来るような環境整備が必要といったところでしょうか。