NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

ahamoとSoftBank on LINEが楽天モバイルとMVNOに落とす影(1)

 こんばんは。先日、SoftBankが新料金プラン「SoftBank on LINE」を発表しました。同時に傘下のLINEモバイルを100%子会社化するという発表も合わせてありました。

 これを踏まえて、楽天モバイルMVNO各社がどうやって生き延びて行くのか?という点が気になってきました。このあたりに関して書かれていた記事がありました。engadget 日本版の記事からです。

japanese.engadget.com

 docomoが出してきたahamoと、SoftBankが出したSoftBank on LINEですが、事実上のサブブランド扱いのプランですね。料金も両者共2,980円で20GB。家族割適用外等、いろいろ似通った点が多いです。

 さて、こうなってくると、先に「2980円自社回線無制限」を打ち出してきた楽天モバイルがどうするのか、何か次の一手を出してくるのか?という点が気になります。

 そして、最大の問題はMVNO各社でしょうか。一般的なラインとして、データ通信3GB音声対応SIMで1,680円が相場とされてきました。対抗策として日本通信が1,980円でデータ通信16GB音声対応というプランを出してきました。IIJmioがデータ通信3GB音声SIMが6ヶ月間500円というキャンペーンを打ち出してきました。危機感の表れでしょうか。

 3大キャリアが単純に料金値下げを仕掛けてくると、特に体力的に厳しい中小MVNO各社は事業撤退に追い込まれることは目に見えています。ここで総務省MVNO各社への接続料金値下げを3大キャリアに指導する流れになるのでしょうか。

 そうだとしても、3大キャリアとMVNO各社の料金差が小さければ、前者に靡くケースも増えてきそうです。楽天モバイルに関しても同様のことが言えるかもしれません。

 こうなってくると、一体どうやって差別化すればいいのでしょうか。

 答えの一つとして、「(スマホの)メイン回線を狙わない」じゃないでしょうか。こうなってくると、各ユーザーのメイン回線としての契約を確保するのは厳しくなってくることが予想されます。ならば、サブ回線としてeSIMで使ってもらうとか、別の安いスマホで使ってもらうことも考えられます。

 さらに言うなら、タブレットLTE対応ノートPCでの利用に活路を見出すのはどうでしょうか。これらの機器で音声通話を必要としないわけですから、5分かけ放題は不要ですね。これらの機器での利用に2980円は高いと感じるユーザーは少なくないと見ています。スマホテザリングでは不便+両方のバッテリーの心配をする必要があるので、これらの機器にデータ通信専用SIMを挿して使うことをアピールすれば可能性はありそうです。

 このへんをもう少し考察してみようと考えていますので、続きは後日書く予定です。<(_ _)>