NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

在京キー局5局が番組インターネット同時配信へ(2)

 こんばんは。昨日の続きになります。在京キー局5局が今秋からインターネット同時配信を実施するというお話です。昨日の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 昨日は1.在京キー局5局と、2.在阪準キー局5局&在名準キー局5局と、3.東名阪地区以外でプロ野球球団を持つ地域の各局(在福・在札・在広・在仙)あたりまでは大丈夫なのかなという風にコメントしました。

 問題はこれから先のケースです。4.上記以外の民放4局地域ですが、具体的に挙げてみると、岩手・山形・福島・新潟・静岡・長野・石川・愛媛・長崎・熊本・鹿児島の各県ですね。(岡山・香川は民放5局地域なので、ここには挙げていません。同様の状況になるのではないかと見ています。)

 昭和時代に4局化された県と、平成になってから4局化された県に分けられます。静岡や新潟や鹿児島は前者に該当しますので、4局目も比較的安定しているように見えます。後者に関しては、人口が少ない・経済規模が小さい割に4局もあるということで、後発2局の経営がかなりしんどいのではないかと見ています。経営統合(1局2波体制もあり得る?)

 5.に関しては、在京キー局5局のインターネット配信で、系列局がないキー局の番組を見ることになるわけですから、3局とも影響を受けることになりそうです。人口・経済規模も小さいですし、番組制作能力も準キー局のようには行きませんから、かなり厳しいでしょう。

 6.については、クロスネット局が窮地に立たされることになるのではないかと見ています。中途半端な番組編成になりますので、どれを取っても不満が残る印象は免れません。「直接キー局を見ればいいや」になりますから、独自番組を作って行かないと厳しいでしょうね。今まではキー局の番組をそのまま流していればよかったのですが、ネット時代に突入すると、逆になるでしょうね。

 7.は佐賀と徳島ですね。隣接地域の局が4~5局受信出来るので、あまり状況は変わらないのかもしれませんが、存在意義が希薄になりそうです。

 意外とチャンスが巡ってきそうなのが8でしょうか。首都圏・東海・近畿地区の独立局もインターネット同時配信出来れば、他地域に打って出ることが出来るので、チープであっても、チープなりの番組制作能力を上手に発揮出来れば逆転出来るかもしれません。

 ピンチと見るかチャンスと捉えるかで、今後は大きく変わってきそうです。radikoプレミアムで大阪・名古屋の準キー局以外にも個性ある独自番組を制作している地方局でも上手くやっている局もあります。テレビ局も同様な結果になるのか、そうでないのか…。