NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

在京キー局5局が番組インターネット同時配信へ

 こんばんは。今回は在京民放キー局5局がインターネット同時配信を今秋から始める予定であるという話題です。共同通信の記事からです。

this.kiji.is

 ただ、終日ではなく、一部時間帯(19時~22時or23時)を想定しているそうです。

テレビ離れが進む若年層を呼び戻す」ことが狙いなのだそうです。スマホでも視聴してもらえるようにということだそうです。「それならワンセグがあるんじゃないの?」とも思うのですが、iPhoneをはじめとして、ワンセグチューナー非搭載の機種が主流になっています。これらの機種でワンセグ視聴となると、別途チューナーの購入が必要になります。「わざわざチューナーにまで金を出してワンセグを見たいとは思わない」という意見も多いからだろうなという風に想像しました。

 さて、実際に民放のインターネット同時配信が本格的に実施されるとどうなるのでしょうか?特に民放3局以下の地域の住民の方々にとっては大きなメリットでしょう。放送されない番組や、遅れネットで視聴して番組がオンタイムで視聴出来るようになりますから大歓迎でしょう。

 民放4局地域の方々にとっては、テレビ東京系列の番組が見られるようになるメリットがありますね。以前、テレビ東京の社長が「静岡や仙台や広島などに系列局を作りたい」と話していたことがありました。諸般の事情で実現しませんでしたが、朗報ですね。

 他には、大阪や名古屋の局の番組が全国で見られるようになりますね。大阪の場合だと、一部の特番が放送されなかったり、独自番組の影響で短縮版になったりすることがありました。そういう不条理に遭わなくて済むとも言えそうです。

 と、ここまでは視聴者側の視点で書きましたが、放送局側としてはどうなのでしょうか?

 これはいくつかに分けて考える必要がありそうです。

  1. 在京キー局5局
  2. 在阪準キー局5局&在名準キー局5局
  3. 東名阪地区以外でプロ野球球団を持つ地域の各局(在福・在札・在広・在仙)
  4. 上記以外の民放4局地域
  5. 民放3局地域
  6. 民放2局地域
  7. 民放1局地域
  8. 首都圏・東海・近畿地区の独立局

 1.はほとんど影響を受けないでしょう。むしろメリットの方が大きいかもしれません。2.もメリットはそれなりにあると考えられます。自社制作番組も少なくないので、今まで大阪ローカル・名古屋ローカルだった番組をキー局の力を借りずに全国配信可能になります。上手くやれば、一発逆転のチャンスにつながるかもしれません。

 3.もサービスエリア外のプロ野球ファンを掴むことが出来れば、十分チャンスはあるものと考えられます。

 さて、問題は4.以降でしょうか。続きは明日以降に。<(_ _)>