「外注すればしまい」というわけではない話(2)
こんばんは。先日の話の続きになります。
karasuma-kitaoji.hatenablog.com
宇陀市立病院の電子カルテマルウェア感染に関するプレスリリースを読んでいて、「外注したから委託業者の責任で、うちらに落ち度はないんです!」と受け取れてしまう点が気になっていました。
外注とは全てを委ねるものではないという点
「外注=全て丸投げ」という感覚に違和感を抱いていたのは、どこから来るのものかと考えていました。「あ、これか!」と気づきました。
たとえば、部屋や換気扇や浴室などの掃除を業者に頼んだとします。やってきた清掃業者を家に招き入れ、掃除をしてもらいます。掃除が終わった時点で確認書にサインして支払いを終えて帰ってもらうことになります。
ここで、やってきた業者に「掃除しといてね。代金はこれで。」と言って、代金を渡し、鍵を預けて出かけたりしますか?普通はしませんよね。もし、この業者が悪意があって、勝手に家探しして現金や貴重品を持って帰ったり、合間を見て勝手に合鍵を作ったりされたら…というようなことがあったらどうでしょうか?
そのようなリスクを考えて、業者作業中は自宅にいるのが普通ではないでしょうか。
自宅では気を付けるのに、これが電子カルテを含めた各種システムになると、完全丸投げ(うちらは客側だから知ったことではない)となるのはなぜでしょう?システムに関しては、どこか他人事意識があるのではないでしょうか。
自宅に招き入れる清掃業者と同じような考え方で臨めれば、少しずつ変わって行きそうです。