NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

大学入試にプログラミングを2025年から試験科目に導入

 こんばんは。先日、大学入試共通テスト(仮称)にプログラミングを導入するというニュースです。以下は日本経済新聞の記事からです。

www.nikkei.com

 さて、どうする気なんでしょうね。政府は。2003年に情報科が新規設置されました。導入直後は基本情報以上を持っていることで、免許取得要件一部免除になっていたような記憶があります。時限措置だったので、すぐ終わったかと思います。(このへん、いろいろ記憶が怪しいですが。(^^;)

 導入後15年経過しているわけですが、実態はどうなんでしょうか?数学や理科の教員が片手間で受け持っているケースもそれなりにあると聞きます。実際ちゃんと機能しているんでしょうか???(現役の情報科教員の方がおられましたら、コメントいただけると幸いです)

 私自身、高校で情報科がどのようなカリキュラムで教えられているのかを知りません。この記事を書くために、「高校 情報科 授業内容」で検索してみました。大阪大学のWebサイトに「情報科の現状と今後の展望」というタイトルの記事がありましたので、リンクを貼っておきます。

http://www.cmc.osaka-u.ac.jp/publication/for-2005/05-10.html

 高校では特にプログラミングに関する内容に関してはカバーされていないように見受けます。(中学校ではあるようですが)

 この状況でいきなりプログラミングを課すのは無謀ではないでしょうか。現場にプログラミングを教えることが出来る教員がどれぐらいいるのでしょうか?ここで注意しないといけないのは、「プログラミング出来る≠プログラミングを教えることが出来る」なので要注意です。情報科設置前後で他教科教員を急ごしらえで情報科免許を出すために教育したという背景があります。

 この状況であと7年で入試試験科目化するには、かなり無理がありそうです。それならば、基本情報技術者試験合格で免除するとかいうようにした方がまだマシではないでしょうか。必要なのは、プログラミングではなく、ITリテラシーではないでしょうか。

 昨今、学校で情報漏洩事件が少なからず発生しています。教育委員会は導入だけしておいて、日頃の運用は現場に丸投げというケースが散見されます。この状況でプログラミングを入試科目にするにはかなり無理がありそうです。

その前に、学校(教育委員会)側のITリテラシー向上が先決問題ではないでしょうか。