NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

バイク3ない運動とSNS禁止令の共通項

 こんばんは。TL上に高校で生徒が「Twitterするな」と先生に怒られるという話題が取り上げられていました。「既視感があるな」と言ったツイ主は、昔のバイク3ない運動を連想したそうです。

 「生徒の身の安全を守る」という建前論が空虚に感じました。本当は在学中に事故などを起こして、自分たちが叩かれたくないからだと空気を露骨に感じました。私自身は高校在学中にバイクに乗りたいとは思ったことはありませんでした。ただ、高校在学中は禁止しておけば、卒業後はどうなろうが知ったことではないという学校側の醜い発想が透けて見えたので、教師も学校も教育委員会も信用出来なくなったことを思い出しました。

 バイクの場合は「事故を起こした場合、自分が負傷するだけでなく、他人を負傷させてしまうリスクがある」ということは分かります。「SNSするな」とか、「スマホの利用は禁止する」とかいうのは、バイクとは本質的に違うだろうという気がしています。

 バイクの場合は別に乗らなくても生活自体は出来ます。スマホの場合は使わないわけには行かないでしょう。それだけ生活にも密着しているわけですし。むしろ、正しく安全に使うためのITリテラシー教育が必要だと思います。安易に禁止して、事故を起こしてしまうというのは学校側の教育責任を放棄した責任逃れじゃないかとも考えられます。なので、そこはきちんと教えるべきでしょう。情報科があるのですから、この教科の授業で教えれば良さそうなものでしょうが、教える側がそこまで対応出来ないのもありそうです。

 あとは、生徒の方が詳しい場合があって、先生側が馬鹿にされるということもあるのではないでしょうか。先生側のプライドが許さないとかいう事情もありそうです。

 プライド云々は置いておいて、学校側のITリテラシー教育も必要なんじゃないでしょうか。いつぞやの佐賀県教育情報システム不正アクセス事件のこともありますし。

 「なんでも都合の悪いものは禁止する」「責任を取りたくないから禁止する」というような発想は止めて、生徒が卒業後も困らないような教育を実施すべきではないでしょうか。