こんばんは。先日、東大病院電子カルテ記事について、多くの検索流入がありました。そのおかげで急にPVが伸びました。ありがとうございます。<(_ _)>
医療情報関係に興味・関心をお持ちの方も多いのかな?という印象と、情報セキュリティ及びネットワーク等の観点から医療情報に関して取り上げるサイトも少ないのではないかと見ています。そのようなこともあり、電子カルテ関連の記事を書いてみることにしました。
NECが電子カルテ端末でWeb閲覧出来る仕組みを提供するそうです
2月23日日経デジタルヘルスの記事からです。
記事を読み、ネットワーク図を眺めていました。従来のソリューションになりますが、ID-LINKを活用した拡張サービスのようです。ID-LINKとは、NECが提供している地域医療連携ネットワークサービスです。NEC製電子カルテを使っている病院であることが前提になりますが、これを使って情報を提供(公開)する病院と、閲覧する病院それぞれで医療情報連携を行うという仕組みですね。(地域医療情報連携については、別の機会に改めて書いてみようと思います)
「ピンポイントで指定Webサイトを閲覧出来る」ことが売りのようです
今までは情報提供病院と情報閲覧病院の間をセキュアに接続して、連携の橋渡しをすることが主目的でした。これを活用して、病院とデータセンター(ID-LINKサーバ群)の間に簡易FW機能を持った機器(システム)を割り込ませ、分岐させることで特定のサイトのみアクセス可能にする仕組みのようです。
これを見る限りでは、現状の院内電子カルテネットワーク内端末から安全なサイトのみ(プロキシ経由で)アクセスさせるようにしているのではないかと推測します。
この記事にもあるように、「高度なフィルタリングや情報流出などのセキュリティ対策には対応しない」とありますので、単純に特定のWebサイトへのアクセスを行うためのサービスかと思われます。そのため、通すプロトコルもhttp及びhttpsに限定されるのでしょう。ここからはWebサイトのウイルスチェックまで対応するのかどうかは読み取れませんでした。
現状の電子カルテNWに手を加えずにWebサイトが閲覧出来るようです
この記事を読み限りでは、「新たにVDIを導入して…」というようなことはないようです。「本格的に電子カルテ端末でインターネット接続したい」というVDIを導入した上で、インターネット接続NW側も手を加える必要がありそうです。
「お手軽に特定サイトだけ電子カルテ端末で見たい」という向きにはいいのかもしれません。