ワンセグ受信料裁判判決と家庭におけるテレビの位置づけの変化(2)
こんばんは。昨日はゴルスタ突如終了というニュースがありましたので、そちらに関して書きました。その関係で、今日はワンセグ受信料関係の話題について書いてみたいと思います。
ラジオ受信料廃止のきっかけになったのが、トランジスタラジオの登場だったと思います。「設置」ではなく、「携帯」が当たり前になってきたからだろうと思います。テレビに関しても、1980年代に携帯用液晶カラーテレビが登場したあたりで考えておくべき問題だったのでしょう。
ラジオはその後、ラジカセやFM/AMチューナー内蔵ウォークマン等が登場し、「付加機能の一部としてのラジオ」という扱いになりました。「テレビはそんな風にはならないだろう」という思い込みが強かったのだろうと思います。そこに出てきたワンセグですね。ワンセグ単体機器もありますが、主に携帯電話に内蔵される形で普及しました。この場合、メインは電話であり、ワンセグは「付加機能の一部」でしかありません。中にはテレビを見ない人もいるかもしれません。そういう場合にチューナーが取り外し出来ればいいのですが、一般ユーザにはそう簡単に出来る代物ではありません。
「使わないものが付いているのに受信料を取られる」というたいへん理不尽な代物に成り下がっています。こうなってくると、iPhoneや海外製SIMロックフリーAndroidスマートフォンの売り上げが伸びることが容易に想像出来ます。日本独自仕様のワンセグ搭載スマートフォンは需要がなくなってきますね。となると、ワンセグ受信料強制徴収は国内メーカー潰しにも繋がりかねません。
最も解せないのは、フルセグもワンセグも同一料金というのはおかしくないですか?データ量的にはワンセグはフルセグの1/12なはずですから、受信料も1/12でないのはなぜ?という話になろうかと思います。
たとえば、牛丼屋に行って並盛りから大盛りへの変更が無料だったら喜びますよね。逆のパターンで、居酒屋に行ってジョッキ1杯のビールが500円だったとします。仮にミニコップ1杯のビールを注文して同じ500円だったら怒りますよね。
また、デパ地下で試食品を配っていたとします。普通、無料だと思って食べますよね。ここで本来の製品と同じ価格を徴収されたら怒り狂いますよね。それと同じことがワンセグで起きていると考えられないでしょうか。
ラジオが受信料無料(テレビ受信料に包含される形)になったのと同じように、ワンセグへの課金は難しいと思われます。衛星とフルセグという割り切りでいいんじゃないでしょうか。
上述の話にも関連しますが、「1年後の100万円より目先の1000円」みたいな感じになってませんでしょうか?国産スマートフォンの売り上げの低下により、競争力も低下するでしょうし、そもそもテレビを見ない若年層がますますテレビを見なくなるのではないでしょうか。ワンセグをデパ地下の試食品と同様に割り切って、「自宅にテレビを買って貰うための販促ツール」という風に考えることは出来ないでしょうか?
決して悪い話ではないような気もしますが、いかがでしょうか?>NHKさん
(追記:ワンセグのデータ量的にはフルセグの1/12の間違いでした。済みませんでした。)