NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

V-Low帯を使ったi-dioが来春終了へ

 こんばんは。この記事で今年最後になります。先日、旧アナログTV1〜3chの跡地に使われていたi-dioが来年3月末で終了という話題です。以下はascii.jpの記事からです。

ascii.jp

 旧アナログTV1〜3chは90〜108MHzまでの範囲で、90〜95MHzはワイドFM用に使われています。95〜99MHzまではガードバンドとして押さえられています。肝心のi-dioには99〜108MHzまでの幅が割り当てられています。

 このi-dioですが、デジタルラジオ放送という触れ込みでデビューしましたが、肝心のチューナーが販売されていない状態でした。開始当初はモニターとしてチューナーをばらまいていましたが、屋内ではまともに受信出来ない状態でした。屋外でも安定しない受信状態だったと聞きました。そのため、評判は散々だったようです。

 メーカーも受信機製作にはあまり積極的にはないという状況がありました。その結果、放送は始まっているものの、肝心のチューナーが市販されていないという大きな問題がありました。

 これでは放送としての存在価値がありませんね。後半にインターネット配信がなされましたが…。

 ただ、このチューナーも曲者で、チューナーとスマホの接続はWi-Fi経由で接続することになっています。受信中はインターネット接続が使えないという困った代物でした。

 これらの様々な問題に加え、サービスエリアも全国くまなく…というわけには行かず、一部地域での提供に留まっていました。i-dioもNOTTV同様に葬り去られる格好になってしまいます。周波数の特性上、VHF帯の再利用の難しさがうかがわれます。最終的にはワイドFMやコミュニティFMに割り当てられることになるのでしょうか…。

 さて、今年1年間たいへん御世話になりました。この記事で本年は最後になります。本年同様、来年も宜しくお願いいたします。<(_ _)>