NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

アメリカ政府がパスワード付きzipファイルブロックへ

 こんばんは。少々時間が経ってしまったネタで申し訳ありませんが、Emotet絡みでアメリカ政府がパスワード付きzipファイル付きメールをブロック推奨と伝えたという記事です。security-next.comの記事からです。

www.security-next.com

 「Emotetはどうも日本のビジネスパーソンを狙って仕掛けられている」という説が流れています。重要なファイルを送るのに、パスワード付きzipファイルとして送るという習慣が日本国内で見受けられます。この習慣を理解した上でなのだと思われますが、Emotetに感染したメールにパスワード付きzipファイルが添付されてきます。

 上記の習慣との違いは、添付書類の付いたメールにパスワードが記載されているようです。「別メールではない」という点で気づくケースもあろうかと思われますが、パスワード付きzipファイルをメールで送ること自体に問題があるんですよね。(このへんの話は改めて)

 水際で防ぐことの限界もあるでしょうし、パスワード付きzipファイル自体の問題点もありますので、パスワード付きzipファイルごと拒否してしまえという風に米政府がブロック推奨を言い出しました。

 さて、パスワード付きzipファイルでのメール送信を義務付ける組織は今後どうするのかが気になります。この米政府のコメントを受けて禁止する方向に舵を切るのか、はたまたシカトして続けるのか…。

 これを機会に、惰性でパスワード付きzipファイルでのメール送信を義務付けている組織は、今一度セキュリティポリシーを見直してほしいものです。<(_ _)>

eSIMを推奨しようとする総務省

 こんばんは。すぐに記事に出来ずに寝かせていました。m(_ _)m

 先日、総務省からeSIM導入促進の方向という話が出ました。こちら、NHKの記事からです。

www3.nhk.or.jp

 「 eSIM普及が事業者間の競争促進につながり、値下げにつながる」というのが総務省側の狙いのようですが、これは少々短絡的だという気がしてなりません。

 今までの3大キャリアの動向を見ていると、意図的にeSIMや複数の物理SIMスロットを無効化して販売するというような動きがありました。「eSIM(や複数SIM)を使わせたくないのだな」という風に受け取れました。露骨な囲い込みなのでしょう。

 「eSIM普及でユーザーも乗り換えやすくなる」という見込みは×なんじゃないかと受け止めてます。「端末も回線も全てキャリアで」という層の多くは、自分で物理SIMの交換はしたことないんじゃないでしょうか。「全てキャリアにおまかせ」で、自分自身は利用するのみといったところでしょうか。(推論)

 さて、そうなると、ユーザー自身でeSIM利用手続をするのか?というと、かなり疑問です。キャリアで作業してもらっている身にとっては、物理SIMだろうとeSIMだろうと関係なさそうです。仮にWeb上で手続すれば無料だとしても、実際にはしないんじゃないだろうかという気がしています。(そのへんは、SIMロック解除に関するケースで証明済みですね)

 かと言って、全くダメだという話でもないように受け止めています。現状では、AppleGoogleがeSIM対応の機種を出していたかと思います。(他にも出していたかもしれませんが、調べきれていません。ごめんなさい。)

 事業者側としては、現時点で個人向けにサービスを提供しているのが楽天モバイルIIJmioの2社です。(OCNモバイルONEはフルMVNOになりましたが、現時点では法人向けサービスのみの提供にとどまっています。)

 ですので、SIMロックフリー機orSIMロック解除した端末で、3大キャリアorサブブランドの物理SIMを挿しておき、eSIMで上記2社のいずれかと契約しておきます。

 そして、音声通話は物理SIM側で、データ通信に関してはeSIM側を使うように設定しておきます。その際、物理SIM側の契約はデータ通信最低ラインの契約をしておきます。そうすることで、トータルの支出は抑えられることになります。

 結論ですが、eSIM推進しても競争はそこまで働かないが、割安なデータプランをeSIM側で契約することで利用者側のコストは抑えることが出来ることになります。

 そういう意味では「半分正解半分間違い」といったところでしょうか。体力のあるMVNOがeSIMでのサービス提供出来るような環境整備が必要といったところでしょうか。

iPhone12でサブブランドorMVNOor楽天モバイルを使えることを確認

 こんばんは。23日にiPhone12(Pro含む)が発売されました。5G対応ということで、docomoauSoftBankの3大キャリアでiPhone12を購入する場合は、5G契約が原則になっているようです。SIMフリー版でdocomoSoftBankでは4G契約に関しては「動作保証外」という扱いになるようです。

 auに関しては、SIMフリー版でも4G契約のSIMは使えず、5G対応への契約変更がmustになるようです。

 問題になってくるのは、MVNOユーザーでiPhone12を購入を検討している方です。「3大キャリアが5G契約必須となっているのに、MVNOでは5Gサービスが提供されていない。どうなるんだ?」という風に心配される方も少なくないのではないでしょうか。

 特に「au回線を使用しているMVNOはどうなんだろうか?」という不安があります。

 au本体が5G契約必須ということだと、auMVNOは総崩れなんじゃないかと疑ってしまいますよね。情報が出て来なかった22日までの状況では不明でしたが、実際には問題なかったようですね。(ただ、APN設定は必要なようですが)

 UQ mobileをはじめとするau回線を使用しているMVNO各社については問題ないということのようです。

 こちらにはサブブランド・MVNO各社についての対応状況が記載されています。iPhone12が使えない事業者はないようですね。

iphone-mania.jp

 なお、楽天モバイルに関しては、こちらに言及されています。サブブランド・MVNO各社の対応状況に続いて、最後に楽天モバイルの対応状況が記されています。4G接続は可能なようですが、5G接続は現時点では無理なようです。5G対応に関しては、Appleと3大キャリアの連携の賜物だとという記述を目にした記憶があります。楽天モバイルが蚊帳の外だという点が問題なんでしょうね。今後、iPhone12×楽天モバイル5Gという組み合わせで使えるのかどうかは、今後の展開を見守るしかないですね。

 今後、iPadが5G対応になった場合のサブブランド・MVNO各社の4G契約SIMで使えるかどうか、楽天モバイルのSIMでは4Gのみなのか、5Gも使えるようになるのかについての判断材料になりそうです。

システム監査技術者試験を受けに行ってきました(午前2編)

 こんばんは。今月18日に情報処理技術者試験を受験してきました。試験区分は相変わらず(^^; システム監査技術者試験でした。

 本当はもう少し早く書きたかったのですが、余裕がなくて今日になってしまいました。<(_ _)>

 受験当日に書いた記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 今回の試験で、一部地域の方々は試験会場が変更になるケースがありました。私が記憶している範囲では、試験地を滋賀で申し込まれていた方は全員京都に変更になっていました。試験地を神戸で申し込まれていた方の一部は大阪会場に振替というようなことがありました。

 私は神戸会場で申し込んでいましたが、振替の影響はありませんでした。神戸電子専門学校で受験してきました。システム監査は2教室で、午前1受験組と午前1免除組に分かれていたものと推測されます。(教室入室時刻の関係から推測)

 それにしても、「コロナ禍ではマイナー区分の試験だと、密になりにくいメリットはあるな」とふと思ったりもしました。(^^;

 お話を戻します。帰宅後、午前2の答え合わせをしました。IPAのWebサイトに公表されてますね。こちらです。

www.jitec.ipa.go.jp

 こちらを基に自己採点してみました。21/25で無事通過していました。(^o^)/

 一昔前のように「とりあえず過去問を3年分繰り返し解いていれば通過出来る」という代物ではなくなったように思います。試験区分以外の分野でもそれなりの問題が出て来ます。ここを取れるかどうかが大きな分かれ目になると言えばなるのですが、見方を変えると「試験区分の問題を確実に押さえられるなら、最悪15問正答で通過出来る」というのが今回の感想です。専門分野でも過去問は解いておくに越したことはないのですが、「手を抜かずに、近年の傾向を押さえておけ!」に尽きます。

 特に「システム監査基準」には、「ざっとでもいいので目を通しておけ」というのはあります。平成30年版の記載内容が問2と問6と問7で問われました。常識論で解ける問題も存在しますが、リリース時点での独自の内容を問われるケースもありますので、出来れば目を通しておきたいところではあります。

 もう一点。これはシステム監査に限らず、高度区分及び情報処理安全確保支援士試験にも言えることなのかもしれませんが、「最近の時事問題は意識しておけ」というのはありそうです。問20の「経済産業省がサイバー・フィジカル・セキュリティ対策フレームワーク(Version 1.0)」策定に関する出題がありました。このへんは過去問ではどうしようもないですね。

 とりあえず、「単純に過去問を解いていればいい」というレベルではなくなった印象です。午前2に関しては。

 午後1・午後2についても後日書いてみようと思います。<(_ _)>

システム監査技術者試験を受験してきました

 こんばんは。ここ2週間ほどブログ更新が滞っていました。<(_ _)>

 書きたいことはいろいろあるのですが、なかなか書けずにいました。今回は本日行われた情報処理技術者試験に関して少々書いてみます。

 本日、情報処理技術者試験を受験してきたわけですが、今回の受験区分はシステム監査でした。本来なら、秋試験はITサービスマネージャ試験を受験しているのですが、春試験が新型コロナウイルス関係で中止→延期になった関係で、春試験が半年延期されて本日実施されることになりました。

 なので、初めての秋にシステム監査という運びになりました。<(_ _)>

 今回は、基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験は実施されませんでした。これは受験者数が多い関係で、会場が確保困難だったために延期されたのではないかと推測しています。

 で、今回は午前1免除でしたので、午前2からの受験でした。まだ答え合わせが出来ていませんし、遅くなりましたので、続きは明日以降に。<(_ _)>

 とりあえず、この後午後2の答え合わせをしてみます。

【楽天モバイル×iPhone】公衆電話とIP電話で着信を試してみました

 こんばんは。今回はiOS14.0.1にアップデートしたiPhone SE 2で公衆電話とIP電話から楽天モバイルで契約した電話番号に対して電話してみました。その結果について少し書いてみることにします。

 楽天モバイル関係の直近の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 とりあえずiOS14.0.1にアップデートしておいた方がよさそうです。固定電話からの着信は問題ないことが判明しましたので、公衆電話とIP電話について試してみることしました。ただ、近くに公衆電話がないという問題がありましたので、公衆電話の設置場所を確認してから電話してみました。

 結論から言いますと、「ちゃんと着信はします」

 大丈夫でした。公衆電話からiPhoneにかけてみると、Rakuten Linkに着信履歴はちゃんと残りました。ただ、「非通知設定」になるんですね。iPhone本体の電話アプリ側にも着信履歴は残っていました。こちらも「非通知設定」が残ってました。

 ちゃんと使えそうなことが分かりました。とりあえず一安心です。

 次に、IP電話ではどうかな?ということで試してみました。手元のiPad mini 5にインストールした050plusからかけてみました。これもちゃんと着信履歴が残っていました。問題なく電話番号も着信履歴に残っていました。IP電話に関しても安心して使えそうです。こちらも公衆電話同様にiPhone本体の電話アプリにも着信履歴が残っていました。

 とりあえずiOS14.0.1で楽天モバイルは問題なく使えそうです。

東証システム障害ネタまとめ記事を拾いました

 こんばんは。10月1日の東京証券取引所システム障害発生に関する報道に関して、いろいろ気になる点がありました。ただ、情報量が膨大で追い切れていません。

 最も印象に残ったのは、東証CIOの一連の「男前な対応」でしょうか。エンジニア界隈では賞賛の嵐でした。「今までこういう風に言えた責任者がいただろうか?」と思えるぐらい見事な会見でした。それに対して、記者側の少々残念な質問ぶりが「orz」でした。これに関しても、IT系な人と非IT系な人とでは受け取り方がかなり違ってきたのだろうなという風にSNSや報道等を見ていて感じました。

 最大のポイントは「無理に動かそうとせずに、終日取引を停止する決断を早々に下した」ということでしょうか。「落ちることは許されない。とにかく動かせ!」という風に言いそうな風潮がある日本で、今回の決断は素晴らしかったです。「損失ガー」とかいうような声もありましたが、無理に動かしてさらに傷口を広げた可能性もあり得ました。そう考えると正解だったのかなとも思います。

 私自身もまだ消化しきれてませんので、今までの流れをきちんと振り返ることが出来る記事がないかと探していました。こちらの記事が参考になりそうでしたので挙げてみました。日経xtechの記事からです。この後、こちらに目を通してみることにします。

xtech.nikkei.com