NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

練馬区立中学でSNSのパスワード提出を求めた件

 こんばんは。今回は練馬区立中学(どこの中学校かは記されていない)で、SNSのパスワードを書いて提出するようにと求めた件に関してです。こちらは弁護士ドットコムの記事からです。

www.bengo4.com

 記事によると、リーフレットをそのまま生徒に配布したらしいですね。保護者からの指摘で発覚したとのことですが、この中学校は何も疑問に思わなかったのだろうか?という点が気になります。練馬区教育委員会は各校に「パスワードは書かないように」と通知していたとあります。

 だとすると、当該中学校が聞いていなかったor理解していなかったことになります。中学校教員・職員の中で誰かが「おかしい」と指摘しなかったのだろうかという点に引っかかっています。

 小中高校(特に公立学校)での情報漏洩や物理媒体紛失等の事件が目につきます。情報システムの不備やインフラ整備が追い付いていないと推測されるような話が漏れ伝わってきます。公立学校のITリテラシーの低さが気になる一件でもあります。

 何かITに関する理解の浅さや、重大事故につながるかもしれないという認識の低さが目につきます。発覚後の対処でも「鍵のかかる場所に保管し、各家庭に直接返却した」とあります。これで免責というのなら、かなり甘々な印象は拭えません。パスワードを集めてしまった時点で不正アクセス禁止法に抵触しかねない(してしまってる?)行為でもあるという認識が感じられません。

 技術家庭科でITに関する授業を行っているはずだと思います。学校側がこの程度の認識なのも問題ですし、教育委員会もどこまで本気で謝罪しているのかが甚だ疑問ではあります。「返却後、かならずパスワードは変更するように」というアナウンスと共に、教員及び教育委員会職員のITリテラシーに関する研修・再教育は必須かと考えます。

 公立小中高校のITに対する取り組みや、ITリテラシーの低さが気になる記事でした。