NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

賛否両論意見が分かれそうなAM放送存廃論

 こんばんは。23日の記事の続きになります。こちらは当該記事です。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 ここで懸念事項をいくつか列挙しました。以下の通りです。

  1. ワイドFM完全移行によるサービスエリア縮小
  2. FM中継局追加コストの問題
  3. 近隣諸国との問題
  4. 災害時の公共インフラとしての問題
  5. 受信機自作が難しくなる問題
  6. 周波数帯域確保の問題

 上記の1.ですが、AMに比べるとどうしてもFMは直進性の強さ故に電波が遠くに届きづらいです。ということは、当然のことながらサービスエリアが狭くなります。在阪AM3局ですと、名古屋から瀬戸内海沿岸各都市まで電波が届くようです。これがワイドFMとなると、大幅にサービスエリアが狭くなります。生駒山からの送信ですから、会場伝搬である程度遠くには飛ぶでしょうが、さすがに大分や広島まで一般的な受信機で通常の聴取に耐える音質で聴けるかというと疑問です。

 radikoプレミアムで全国各地からノイズのない音で聴けるというメリットがあるので、このへんはどうなのか?という見方も出来ます。

 2.についてですが、AMに比べてFMは中継局数を増やさないとカバーしきれないという問題があります。広島県などがそうですね。兵庫県の場合も広いですし、県域FM局であるkiss-FMも県内に複数の中継局を設置しています。AM局であるラジオ関西は、現状では神戸(本局)と豊岡に中継局があります。一応この2局でカバー出来ている形にはなっています。しかし、FMだとそうは行かないです。現時点では神戸と姫路にありますが、県内全域をFMでカバーしようとすると、あと10局程度は中継局を設置することになるのではないでしょうか。FMへの移行が本当にコスト面的にいいのかどうかという話になりそうです。(短期的コストはかかるかもですが)