世界盆栽大会ドメインを手放したらアダルトサイトに取得された話
こんばんは。先日NHK関連の企業ドメイン廃止後に、無関係の組織に取得されるというニュースが記憶に新しいですが、今回も同様のニュースです。こちらは読売新聞の記事からです。
やってしまいましたね。日本盆栽協会。日本盆栽協会のWebサイトは存在します。こちらですね。
日本盆栽協会としてのWebサイトではなく、「第8回世界盆栽大会 in さいたま」専用にドメインを取得して運用していたのだろうと推測しています。「大会も無事終了したので、サイトも閉じてしまえ」ということで、ドメイン管理継続せずにリリースしたのでしょう。で、その後、アダルトサイト運営組織が取得したということなのでしょう。
上記記事には「日本盆栽協会が業者に委託して運営」とありますが、ここでも某病院のように「業者が適切に対応しなかったから…」と言い出すのではないかと危惧しています。委託業者側も委託元から「ドメイン更新は不要です」と言われたら止めるでしょうし、終了後のことまでは知らないというスタンスでしょう。これは日本盆栽協会側の問題でしょう。
こういう問題が起きないようにするためには、bonsai-kyokai.or.jpドメイン下にサブドメインを切るようにすべきだったんでしょうね。しかし、中の人にこういうことを理解している人がいなかったor理解している人はいたが、上司が理解出来なかったのかもしれません。
サブドメインを切るのが面倒だからと、新たにドメインを取得したのではないでしょうか。.jpドメインや.comドメインなどは取得が容易ですが、一旦手放してしまった場合、どのような組織や個人が再取得するかは分からないという認識が欠けていたのでしょう。こういう問題を起こさないように、ドメイン管理料は支払い続けないといけないという発想には至らなかったのでしょうね。
安易にドメインを取得すると、後々こういう問題が起きるということを認識しておいてほしいものです。墓場まで持って行く覚悟がないなら、安易に新規ドメインを取得せずに、従来のドメイン下でサブドメインを切る方向で検討して下さい。たとえ組織内手続が煩雑であったとしても。