NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

北海道胆振東部地震による停電と携帯電話関係

 こんばんは。昨日深夜3:08に北海道胆振東部地震が発生しました。地震の影響で、火力発電所が停止してしまい、送電系統がアウトになってしまったために、全道で大規模停電が発生しています。

 完全復旧には1週間かかるのではないかという経済産業省の見通しが伝えられています。こちらはiTmediaの記事からです。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1809/06/news105.html

 停電となると、スマホタブレットのバッテリーの残量が不安になります。モバイルバッテリーや、乾電池式充電器があれば少しはしのげるかもしれません。が、1週間は厳しいと思われます。

 これは端末側の話ですが、基地局も電源がないと動きません。(当然ですが)こちらも停電が長引くと、停止の可能性もあるのではないかと考えられます。バックアップ用のバッテリーも上記記事によると、最大24時間と言いますから、停電が長期化すると厳しいですよね。移動基地局や移動電源車の存在が注目されるのですが、広大な北海道にどれだけの移動基地局や移動電源車を確保しないといけないのか?という心配があります。

 こちらは携帯電話大ゾーン基地局のお話

 こちらはimpressの記事からです。nttdocomoが災害対策用にということで、1台で広範なエリアをカバーする基地局を釧路で運用するということだそうです。

k-tai.watch.impress.co.jp

 通常時は小ゾーン基地局を複数設置することで、大容量高速通信を賄えるようにしているとのことです。今回の地震による停電の場合は、電力供給が厳しくなります。大容量高速性を犠牲にして、低速でも確実にユーザーに使ってもらえる環境を確保するという考え方のようです。「とりあえずはつながる」ということを優先する発想ですね。

 携帯電話もライフラインですから、ギリギリまで通信環境は提供しようという考え方ですね。電力・電話・ガス・水道など、インフラ関係勤務の方々、本当にありがとうございます。先日の台風の影響で、大阪をはじめとする近畿エリア内での停電・断水の復旧に尽力いただいた皆様には感謝いたします。<(_ _)>