IT人材増に向けた政府の施策はどうなのか?
こんばんは。IT人材育成に関する記事がありました。NHKニュースからです。
「2025年までに毎年数十万人規模で育成する」とありますね。ここで言うところの「IT関連人材」とはどれぐらいのスキルを持った人材を想定しているのかは、この記事からは読み取れませんでした。ITパスポート合格レベルの人材を数十万人排出を想定しているのか、情報工学に関する博士号取得者を数十万人輩出するのかで全く意味合いが変わってきます。さすがに後者は非現実的ですが、スキルレベルをどこに置いているのでしょうか?それによって採るべき対策が全く異なってきます。
情報処理安全確保支援士登録者をどうやって活用するのかが不明
短い記事では書き切れなかったのだろうと思いますが、以前、「情報処理安全確保支援士登録者を2020年度までに3万人を目指す」というような目標提示があったように記憶してます。結局は早々に諦めて、言い訳に知恵を絞るという形になったんだろうという風に見てとれました。解決策は簡単で「情報処理安全確保支援士登録することで明らかに収入が増える(待遇が良くなる)」と思わせるインセンティブの提供が全く出来ていないことに尽きます。今回の記事ではそのあたりの話も出てきていないことも気になります。(あったのかもしれませんが)
「情報系若手教員を増やす」のは一見良さそうには見えますが…
「40歳未満の若手教員を2023年度までに3割以上に増やす」と言ってますが、実際には非常勤or有期なんだろうなと推測します。今までやってきたことを見ていると、どうも信用出来ません。大学院重点対策を取って、博士後期課程学生を増やし、博士号取得者を大幅に増やしましたが、就職先がありませんでした。このあたりに関して言及していないので、にわかに信用出来ません。
先にすべきことがあろうかと
縦割り行政と省益を捨てて、総務省・経産省・文科省・厚労省が手を組んで横断的に取り組むべきではないでしょうか。合わせてIT業界の「構造改革」もひつようなのではないでしょうか。