iPhoneX分割払い審査で落ちる人が増えていることによるAppleへの影響は?
こんばんは。1週間ほど前にiPhoneXが発売になりましたね。価格が256GBで、税込約140,000円ですね。これはApple Storeで扱っているSIMロックフリー版の価格です。
これがdocomoやauやSoftBank等のキャリアだと、月々サポートを除いた支払総額で見ると、140,000円+αになっているようです。実質負担額ベースで見ると、本質が見えにくくなります。
これによって、iPhoneX分割払いローン審査に落ちる人が続出しているという話を耳にしました。こちらはニュー即ブログの記事からです。
10万円を超えると分割払いに関する審査が急に厳しくなります。iPhoneXの価格が10万円を超えていることだというのは明白ですが、今までは一部の機種・容量で起きていたために、比較的目立ちにくかったと思われます。小さい容量の機種にすればクリアできるということもあったかと思われます。
今回は64GBも256GBも10万円overなので、審査に落ちる人が出てくることになります。これらの人たちは今までもiPhoneユーザと思われます。「月々実質××××円」と謳われていたことで購入したのでしょう。2年縛りがあり、2年を超えると月々の料金が一気に上がる仕組みなので、機種変でも使い慣れたiPhoneを選択するということなのでしょう。
審査に落ちてしまった人の選択としては、以下のいずれかになると考えられます。
- 諦めてAndroid機に同じキャリアに機種変する
- 1世代前のiPhoneに機種変する
- iPhoneSEに機種変する
- 現機種をSIMロック解除して他キャリア(またはMVNO)にMNPする
- iPhone中古機を購入して他キャリア(またはMVNO)にMNPする
- 仕方なく現機種を現プランで継続使用する
いずれの選択肢にしても、Apple側にとっては最新機種のiPhoneを買ってくれる主力顧客を失うことになります。となってくると、キャリアとしてもiPhoneを取り扱うメリットもなくなってきそうです。実際にiPhoneXの在庫が余ってきているというような話が上記記事にも書かれていました。キャリア側も「SIMロックフリー機もあるし、Appleからの販売ノルマもきついし、うちで無理に扱わなくてもいいか…」というような方向にシフトする可能性もありそうです。
となると、これがきっかけで「日本でのiPhone離れ」が本格化する可能性もありそうです。これを回避するとなると、「iPhoneの価格を最大でも税込100,000円以下に抑える」ということは必要かと思います。さらに、Android機もかなり使い勝手が良くなっているようですし、iPhoneからの移行のハードルも低くなっていると思われます。
主力層がiPhone離れを起こさないようにするためには、100,000円でも厳しいと思いますので、税込70,000円以下ぐらいに抑えないと厳しいんじゃないでしょうか。「20,000円台のAndroid機でいいや」という流れが出来てしまったら、簡単には止められないように思います。
そろそろこのへんで「行き過ぎた高級化路線」は見直す時期に来ているように思います…。