NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

今春の情報処理安全確保支援士試験に関するコメントが気になったので

 こんばんは。セキュリティ関係の話題を2夜続けてお送りします。今回は4月に行われた春期情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の後者に関しての記事です。

 ITproの記事からです。

itpro.nikkeibp.co.jp

 受験者が減少した理由は「逃げ恥」の影響もあるかもしれませんが…

 「ガッキーと結婚したいから」と、情報処理安全確保支援士試験ではなく、データベーススペシャリスト試験に流れたのかもしれません。(^^; 

 まぁ、それは二次的影響でしょうが…。(^^;

 私の場合は今回の情報処理安全確保支援士試験は受けていません。過去の情報セキュリティスペシャリスト試験合格組で、昨年末に登録申請して支援士となりました。

 衣替えして初回試験ということで難易度がどう変わるのか?という点を懸念して敬遠というのも分かります。そして、講習費用が個人で維持するには高額であるということ。企業や官公庁などで費用負担してくれないところが少なくないという経済的側面を指摘する向きもあります。

 本当の理由は「費用対効果が得られないんじゃないか?」という疑念

 でも、これらよりも大きな理由は存在するはずです。「投資額(講習費用)に見合ったリターンが確実に得られるのか?」ということと、「そのリターンが現状では全く見えない」「経済産業省が具体的なメリットを提示出来ていないという問題」でしょうか。持っていることで確実に収入アップにつながるとか、独占業務があるとか、一定規模の事業者に配置を義務付けるとか、分かりやすい具体策がないですよね。このへんが大きな問題だろうと思われます。

 よく「2020年東京オリンピックまでにセキュリティ人材を大幅に増やす」とかなんとか言っていますが、その横で「ボランティアで賄う」とか意味不明な発言をして顰蹙を買ったえらい方がおられました。こういうこともあるから、不信感を抱かせる原因にもなっているんでしょうね。「ボランティアで賄えるような代物ではない!」と、経済産業省の幹部が明言すればまた違った展開になったかもしれません。

 ここは「情報処理安全確保支援士登録したら、どんなメリットがあるの?」と聞かれて、「やりがい」以外の答えで、確実に入るリターンについて具体的説明が出来ることが一番必要なんじゃないかと思いました。

 経済産業省幹部の皆様、是非宜しくお願いいたします。