NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

「SoftBank回線を試すにはLINEMOかな」と思いつつもまだ動けず

 こんばんは。楽天モバイルを解約して、現在iPhone SE 2がSIMなし状態で遊んでいます。ここで何かSoftBank回線を使ったSIMを試してみたいと思案しています。

 いずれiPhone SE 2は下取りに出すかも?と考えていますので、iPhone SE 3やiPad mini 6に移行させることを考えると、eSIM対応であることが望まれます。

 あくまで「検証用」なので、SoftBank本体で契約しようとは考えていません。Y!mobileにしても、検証用として考えた場合には少々高い印象があります。

 そうなると、SoftBank回線に対応しているMVNOかLINEMOになってしまいます。

 前者について調べてみると、以下の二択になります。

  • nuroモバイル
  • mineo

 料金的にはnuroモバイルの方が安い印象です。

 ただ、問題は「MVNOなので構成プロファイルのインストールが必須」という点です。シングルSIMとして利用するのであれば何の問題もないのですが、デュアルSIM前提となると少々厄介です。

 iOS及びiPadOSの仕様である「構成プロファイルは1つしかインストール出来ない」という制約があります。現状ではiPhone SE 3でもiPad mini 6でも物理SIM側に構成プロファイルが必要な事業者のSIMを使用しています。

 また、両者はeSIM非対応です。

 上記の理由でこの2社は選択肢からは外れます。

 

 となりますと、LINEMO一択なのかなという結論に至ります。とりあえずiPhone SE 2でLINEMOを契約してみます。その後、iPad mini 6に移してみる予定です。

(iPhone SE 3サブ回線にはIIJmio音声SIMをpovoにMNPを検討中ですので)

 そのあたりも完了しましたら記事化してみます。暫しお待ち下さい。

とりあえず楽天モバイルを解約→次の一手を思案中

 こんばんは。楽天モバイルが8月末で1GBまで0円での提供を終了する(9月・10月はポイントでの還元)ということで、先月末に解約しました。

 MNPするという選択もありましたが、別にメイン回線で音声通話用に使っているわけでもなかったので(たまにRakuten Linkも使いはしましたが、そもそも電話する場面が少ないこともあって…)、MNP先が決まらないし、ズルズル行って気づいたら9月…というのも回避したいという事情もありました。

 因みに現状は以下の通りです。

 楽天モバイルiPhone SE 3に機種変更する前のiPhone SE 2に挿して使っていました。で、このiPhone SE 2に物理SIMかeSIMを挿して検証用に使ってみようかと検討しています。

 検討先としては以下の三択です。

 今までSoftBank回線を使ったことがないので、どんなものか試しにSoftBank回線を使ってみようかと考えています。あくまでサブ回線なので、SoftBank本体やY!mobileを使うほどでもないなという風に考えています。

 下2つはeSIMが使えないということを考えると、本命はLINEMOなのかなという風に考えています。3社のオンライン専用プランは試してみたいとは考えてはいます。

(ahamoも考えてはみようかとしてはいます)

情報処理安全確保支援士実践講習を受けてきました

 こんばんは。しばらく御無沙汰してしまいました。<(_ _)>

 7/28(木)に情報処理安全確保支援士実践講習として、以下の情報セキュリティマネジメント講習を受けてきました。

www.i-learning.jp

 指定されている実践講習のうちの一つで、アイ・ラーニングさんが開催している講習です。当日の内容の詳細について具体的に書くわけには行きませんので、上記URLを参照いただき、おおよその空気感を掴んでいただければ幸いです。

 3年に1度受講が義務付けられている講習ですが、情報処理安全確保支援士制度発足直後はIPAが開催する(内田洋行が受託)集合講習のみでしたが、民間企業が提供する実践講習も複数種類提供されるようになり、コロナ禍の影響でオンライン講習に移行しました。(現在では一部集合講習コースもあるようですが)

 講習を受けなくてはいけないが、前回と違って選択肢が増えています。どれがいいのか正直なところ判断がつきませんでした。以前、情報処理安全確保支援士会主催の雑談会で問いかけたところ、「情報セキュリティマネジメント講習がいいよ」という話になりました。そのアドバイスを基に申し込むことにしました。

 受講料もIPA主催の講習よりも25,000円程安かったですし、1日完結であったことと、事前準備が少なかったこと(負担の小ささ)も選択基準になりました。

 フォーマルなオンライン講習は初めてだったので、少々戸惑いはありました。講義とグループディスカッション3題が中心でした。最後の方は時間不足で個人向け課題2題は一番最後に書き込むという形になりました。

 演習が多かったこともあり、かなりタイトな感じになりました。ここ2年ほどでオンライン会議に慣れたこともあり、ディスカッションも違和感なく出来たような気がします。

 今後、特定講習or実践講習を受講される予定の方で迷われている場合は、情報セキュリティマネジメント講習も選択肢の一つに加えてみて下さい。

通信障害に備えてサブ回線&050IP電話アプリを検討中

 こんばんは。7月2日未明に発生したKDDI通信障害を受けて、「どのように対策すべきか?」という論調でいろいろな記事が出ていました。

 スマホ(ガラケー含む)2台持ちや、デュアルSIM機能を活用するという話が出ていました。これらはメイン回線とは別のキャリアを使うという前提で論じられています。

 前回はデュアルSIM用に使える回線の概論について書きました。

 

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 今回は自分自身の回線契約状況に基づいたサブ回線選択の話と、050番号を割り当てられるIP電話アプリについて少々書いてみます。

 まずはサブ回線に関する話から

 このパートは自分自身の話になります。現在、私は以下のような形で各キャリア(MVNO含む)と契約しています。

 現状ではSoftBank系回線を持っていません。楽天モバイルout→SoftBank系inな方向で考えています。ただし、あくまでサブ回線なのでSoftBank本体との契約ではなく、サブブランドかMVNOかという方向で検討しています。

 ここにeSIM対応ということを加味すると、Y!mobileかLINEMOの二択になってしまいますので、そのへんどうするかも現在思案中です。

 問題なのは、SoftBank回線を扱っているMVNOが少ない点でしょうか。思いつくところでは以下の3社でしょうか。

  • mineo
  • nuroモバイル
  • 日本通信(290円プランはなかったような記憶)

 ここではMVNOではないLINEMOは外しています。他の選択肢として、SoftBank本体が提供している「データ通信専用3GBプラン」があります。これは音声通話(VoLTE)やSMSが使えないという理由もあり、一旦除外しています。

 MVNO各社docomo回線を使っているプランと異なり、あまり安いプランがないというのが悩ましいところです。結局はLINEMOが無難なのかなという風に気持ちが傾きつつあります。

 050IP電話アプリについても検討します

 私自身は現在NTTコミュニケーションズの「050plus」を契約しています。こちらは月330円(税込)で使えます。固定電話対象ですと、3分8.8円だったと記憶しています。

 OCNモバイルONEを契約していると、セット割に申し込むと050plusの基本料金が半額(165円(税込))になります。

 サブ回線をOCNモバイルONEにされる方には十分検討の余地があると考えられます。

 050plusに関しては、OCNモバイルONEユーザーでなくても申し込めます。

 他で思いつくのは、mineoの「LaLa Call」でしょうか。こちらは月110円(税込)で使えます。通話料も050plusと同水準です。mineoユーザーでなくとも、eoIDを取得すれば契約可能です。

 いずれもメイン回線/サブ回線関係なく番号が変わらずに使えるという点が大きなメリットでしょうか。また、Wi-Fiさえつながれば通話出来るという点も大きいですね。

 それ以外にも「複数端末にインストールしても使える」という点もあります。私の場合はiPhoneiPad両方にインストールしていますので、iPadでも通話可能だというメリットがあります。

 ただ、注意点として「110や118や119等の緊急用番号には通話出来ない」という点があります。最寄りの警察署や消防署などの電話番号を登録するようにしておくことで代替可能です。

 他にもかなり機能は限定されますが、LINE通話でも(発信のみ・利用回数制限などの条件はありますが)使える機能はあります。

 デュアルSIMによる回線冗長化よりは、050IP電話アプリのインストール・契約の方がハードルは低そうです。この機会に是非インストール&契約をお勧めします。

KDDIで大規模通信障害発生を受けて・複数回線契約で自己防衛を

 こんばんは。尼崎市USBメモリ紛失事件に関する考察(2)を書こうとしていたら、7月2日未明にKDDI通信障害が発生しました。7月3日16:00時点では完全復旧ではない模様です。

news.kddi.com

 通信障害を受けて、auショップに苦情を言いに来る客もおられたようですが、auショップのスタッフの方々ももらい事故だなという風に受け取れました。KDDI本体から通信障害である旨を聞かされただけでどうしようもないわけですし…。

 「電話が通じないと仕事が出来ないから困る!」というクレームももっともですが、ショップのスタッフの方々も困っているのは一緒ですからね。(本当に)

 こういう報道を見るにつけ、ユーザーとしては、複数キャリアと契約することで自衛するしかないんだろうなと思う次第です。

 あらゆる場面でスマホ・携帯電話が必須とされている昨今です。単一回線で利用していると、今回のようなケースでは詰んでしまうことになります。昨年10月にはdocomoでも大規模通信障害が発生しました。ここはリスク最小化を考えて、メイン回線とは別にサブ回線を契約されることをオススメします。

 この場合の「サブ回線」の契約についてですが、機器基準で考えると以下のように分類されます。

  1. 2台のスマホに異なるキャリアのSIMを契約して利用
  2. デュアルSIM対応スマホで異なるキャリアのSIMを契約して利用
  3. タブレットや4Gガラケー(ガラホ)等で別キャリアのSIMを契約して利用

 おおよそ上記のように分類されます。最近のiPhoneではデュアルSIMに対応してますし、Android機も対応機種は増えているようです。

 前者の場合、物理SIM+eSIMまたは、デュアルeSIMという組み合わせになります。

Android機の場合はデュアル物理SIM対応なケースもあります。

 既に物理SIMで使っておられる場合は、音声対応eSIMを提供しているキャリアと契約する必要があります。(Android機の場合はこの限りではありません)

 音声対応eSIMを提供しているのは、povo・LINEMOなどのオンライン専用プラン(ahamoの場合はdocomoショップに足を運んでeSIMを発行してもらう必要があるようです)や、UQ mobileY!mobileのようなサブブランドか、一部のMVNO(日本通信など)に限られます。(※ IIJmioのeSIMはデータ通信専用です。御注意下さい。)

 データ通信専用と割り切るor電話のみと割り切るなら、3.の場合もありかと思います。auで販売されている4Gガラケーを購入して、povoを契約し、5分かけ放題をトッピングしておくのも手です。

 また、iPadにpovoとIIJmioのeSIMを挿しておくのも良いかと思います。

 長くなりましたので、続きは後日にします。<(_ _)>

 

 

 

尼崎市USBメモリ紛失事件に関する考察(1)

 こんばんは。6月23日に発生した尼崎市USBメモリ紛失事件について自分なりに考察してみます。事件の概要はこちらになります。以下、日経xTECHの記事からです。

xtech.nikkei.com

xtech.nikkei.com

USBメモリ発見≠情報漏洩の心配なし」という点に注意

 さて、「USBメモリが無事見つかったからよかったね♪」と楽観的には捉えられない点が厄介です。コピーされてないという保証は現時点ではどこにもありません。(「パスワードが変更されていないから大丈夫」とは断言出来ません。むしろ疑ってかかるぐらいが健全なのかもしれません)

 というか、USBメモリ単体でコピー&流出がないことを立証は出来ないと見ています。とりあえず年内一杯ぐらいは警戒して当たるぐらいしかなさそうです。

協力社員の行動に目を奪われていると本質を見失うのではないか説

 情報セキュリティの教科書に出て来る典型的な「やってはいけないこと」を連発してくれています。

 「この協力会社社員の行動は絶対に許されるべきではない!」というのは当然です。ここにばかりフォーカスしてしまうと、本当に問題だった点を見失います。

 ここからもう少し掘り下げて行く必要がありそうです。この協力会社社員のやらかしに関して時系列を遡ると見えてきそうです。

住民基本台帳関係の情報を扱う端末にUSBメモリ接続が許可されていた事実

 個人的にはここが根幹にある問題だと見ています。

 住基ネットに関しては、調べた限りではUSBメモリ等の可搬記憶媒体が接続出来ない設定になっているようです。

 にもかかわらず、協力会社社員が市職員の許可を得ずにコピー出来ていたという点にも問題があります。

 ということは、(特定端末のみかもしれませんが)住基ネット系接続端末にUSBメモリ接続及び書き出しを許可する設定になっていたということになります。

業務委託ありきで許可したのではないか説

 コールセンターが吹田市にあったことで、市役所側の端末の情報を参照出来ないという理由が大きいのではないかと見ています。

 「USBメモリに書き出す際には市職員の許可が必要」とありましたが、今回は無許可だったようです。仮にこれが許可していた状態だったとしたら、市側がかなり叩かれていたことになっていたと推測されます。

 ここで問題になるのは、「仮に許可したとしても、市側のコントロールが効かない状態になってしまうことを理解していたのか?」「コントロール出来るような仕組みを事前に構築しておくべきではなかったのか?」という点が気になります。

 市側がコントロール出来ない状態に陥ってしまうわけですから、「運用でカバー」は絶対にNGです。

 まだまだありますが、続きは改めて。

 

徳島県つるぎ町立半田病院からのランサムウェア被害報告書を読みつつあります(1)

 こんばんは。前回・前々回に続き、徳島県つるぎ町立半田病院のランサムウェア被害に関する記事になります。前回・前々回の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 報告書が出ましたので、現在読んでいる最中です。報告書は以下のリンクから辿れます。

www.handa-hospital.jp

 報告書が45ページ、技術編が105ページの合計150ページあります。ひとまず前者を読み終えて、後者を読んでいる最中です。前者を読んだところの大雑把な感想ですが、病院側・ベンダ側どちらかが100%悪いという代物ではなく、双方共にいろいろと問題を抱えているなという印象でした。

 続きは技術編を読み終えてから書いてみることにしますので、暫しお待ち下さい。

 この件に関してまとめて下さった方がおられますので、こちらのTogetterまとめを御参照下さい。

togetter.com

 いろいろと問題が多いというか、闇が深いなと思わせる内容でした。

(次回に続く)