NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

CSVファイルでもウイルス感染するという事実

 こんばんは。今朝気づいたニュースですが、CSVファイルでもウイルス感染が起きるという衝撃的な話です。日経XTECの記事からです。

tech.nikkeibp.co.jp

 「CSVファイルはテキストファイルなんだし、ウイルス感染とは無縁だな。添付書類でも安心して開けるな。」なんて思っていたことも正直ありました。(遠い目)

 他の方のツイートにもあったのですが、CSVファイルに関数を書き込むと実行してくれるという画像を貼っておられました。まさか関数を書いて実行されるとは思いもよりませんでした。少なくともExcelとの関連付けをした状態のままで、うっかり添付書類を開くと危険だということになります。気休めかもしれませんが、Excelとの関連付けは外しておいて、テキストエディタで確認する必要はあるのかもしれませんね。

 さて、このへんの問題をMicrosoftサイドがどのような解決策を出してくるのかは注視しておきたいところでもあります。

 実際にCSVファイルに関するを記述して実験してみた結果を公表しているサイトがありました。株式会社アーティスさんですね。

www.asobou.co.jp

 こういう形で実際に試してみると、結構怖い代物だなと実感します。うっかりExcelでいきなり開くというのが如何に危険かという話でもありそうです。(^^;

 最後にtogetterでも今回のCSVファイルのウイルス感染についてもまとめられてましたので、リンクを貼っておきます。

togetter.com

 ということで、CSVファイルだからと思って油断してはいけないというお話のようで。

 

情報セキュリティ担当者はコスト視されているということか?

 こんばんは。情報処理安全確保支援士ネタ関連になるかもしれませんが、セキュリティ担当者配置に対する意識ネタです。Security-NEXTの記事からです。

www.security-next.com

 専任担当者で2割というのが意外に少なく感じられました。あちこちで情報漏洩や不正アクセスが頻発している状況で、「あれは他所様の話で、自分ところは大丈夫。そんなこと起きるわけないし。」というような根拠のない自信を持っているんでしょうかね。

 他に考えられそうな理由としては、「情報セキュリティはコストでしかない」というような考え方が支配的ではないかと推察します。「情報セキュリティの専門家を雇用しても利益にはつながらないじゃないか」という発想が頭の中にあるでしょう。いざ事故が起きてしまった場合に対処を誤ると、大きな損失をもたらします。「事故時の損失を最小限に抑えるための保険的意味合い」もあると同時に、「積極的に対策をしています」というプロモーションにもつながるのではないでしょうか。

 6割overが「既存人員で十分対処可能」と考えているのは甘くないか?

 既存人員の配置で対処出来るという発想はどのへんから来るのでしょうか?既存人員の能力が高いから?あるいは、「そんな大したことは起きないはずだから大丈夫」と思っているから?「お金がないし、そこに費用をかける余裕はない」という発想?

 本当にそれで大丈夫なのですか?凧糸結んでバンジージャンプするようなもんじゃないですか?さすがにこれでは切れてしまいますよね。飛び降りた瞬間に。そんなバンジージャンプ誰もしたくないですよね。(^^;;

 でも、それと同じことをしようとしているんですよね。危険度に関しては同じだと思うのですが、このへんをどうやって理解してもらうかというお話ですよね。

 今回の記事と情報処理安全確保支援士未登録者(旧試験合格者)向け説明会の話とも絡んで来るのですが、需要と供給の両側からの整備をしないといけないのではないでしょうか。

【weekend edition】飲食業界の人手不足は本物か?

 こんにちは。weekend editionということで、今日もITネタではありません。(^^;

 昨日、近所の居酒屋チェーン店に行ってみました。海鮮ものが売りの店で、「回らない寿司」が出てきます。外には土佐フェア(鰹中心)ののぼりが上がっていました。久しぶりなので、期待に胸を膨らませて入ってみました。

 着席後メニューを見たら、大幅に減っていることに気づきました。売りの1つの握り寿司メニューも大幅に減っていました。呼び出しスイッチでスタッフに知らせる仕組みについても、2回押してもなかなか気づいてもらえず、かなり後になって2回続けてやって来られるということがありました。

 メニュー品切れが頻出してましたし、看板に挙げていたメニューが変わっていたりということがありました。オーダー前に確認したのに違うものが出て来たり、他の客がオーダーしたメニューが届いたり(すぐに訂正しましたが)というようなことが頻発していました。

 別にスタッフを責める意図はありませんが、気になることが…

 いろいろチグハグなことが起きていました。スタッフ間の連携が出来てない+情報共有が上手く行ってないということを感じました。品切れメニューを書いた紙がそのまま出ていたり、一部品切れになっているメニューをスタッフ間で共有出来てないことにより、あらぬ混乱を引き起こしたり…。

 この現象は本部からの無理なコストカットを押し付けられたり、ベテランスタッフが辞めて行ってしまって、新人アルバイトだけしかいない状況で回さざるを得なかったのではないかと推察します。最近は人手不足でなかなかスタッフが確保できないという切実な問題があるようです。なので、経験値の低いスタッフを本部から落下傘でやってきた店長が束ねざるを得ない…という無理ゲーな状況で店を回さなくてはならなかったのではないかと思えてなりませんでした。食事をしながら厨房を眺めていたのですが、漠然とした違和感がありました。以前来たときよりもスタッフの方々の有機的連携が見られず、何かぎくしゃくした空気を感じました。スタッフの方のうちの1人がたまたまグラスを割ってしまっていたこともあったのかもしれません。スタッフの方々の動きがどことなくぎこちなかったところからも感じられました。

 メニューを絞ってオペレーションを簡素化しようということもあったんでしょうが、ホール係スタッフのスキルがこなれてないことが上手く回せないということにつながったのだろうなと推測します。従来型の手法は通用しなくなっているのでしょうから、メニューを徹底的に絞って、シンプルなオペレーションに徹することで、スタッフのスキル熟練性を要求しない仕組みが必要でしょうね。

【weekend edition】(今週のお題)「修学旅行の思い出」

 こんにちは。weekend editionということで、今回はお題に乗っかってみることにしました。今週のお題は「修学旅行の思い出」です。私自身は修学旅行否定派でしたので、批判的な内容になってしまいますが、その点御容赦下さい。(^^;;

 かなり昔の話ですが、小学校は伊勢・鈴鹿サーキット、中学校は広島、高校は長野にスキーという並びでした。小学校の伊勢は京阪神エリアの公立小学校ならば、ごく一般的な修学旅行先だったと思います。中学校では原爆ドームなどの平和学習、高校はスキー実習でした。

 修学旅行というと、単に面倒くさいだけの代物でしかなかったです。生活リズムを乱されるだけでなく、オンとオフの切り替えが出来ず、ずっとオンの状態が続くというのが嫌で嫌で仕方がなかったです。先生側も大勢の生徒を数日間安全に見ておかないといけないというのは負担でしかないわけですから、誰も嬉しくはないんじゃないかと本気で思っていました。「修学旅行の積立金で他のことがいろいろ出来る」と思うと、全く価値が見出せませんでしたね。(当時はそんなことを口に出せるような空気ではなかったですしね。(^^;;)

 特にそれが顕著に感じられたのが高校のスキー実習でしたね。「旅行先で生徒がトラブル起こされたら面倒だ。ならば、旅館を抜け出して外に出られない雪山なら楽でいいや。昼間スキーで疲れたら早く寝るだろうし。」という安直な発想が露骨に見えていたので、どうしようもなく拒絶反応があったんですけどね。さすがに修学旅行まで拒否するのもどうかという(世間体を気にしてしまったのか)気持ちとの葛藤はあったんですよね。まぁ、一応行きましたが、こういう根底に流れるどす黒い思考回路が見えると、どうしようもなくつまらなく感じでしまうんですよね。

 昔は公立学校の場合、飛行機は使えない縛りがあったんですよね。確か。今みたいにLCCは存在せず、飛行機はとんでもなく高い代物だという刷り込みがあったんですよね。今では沖縄や韓国が修学旅行先になってるという事例も多く耳にします。問題は政治的要素が絡んでくることでしょうか。到底中立とは思えない思想を生徒に植え込もうとするケースもあるので油断ならないのですが。

 それはさておき、もう修学旅行という行事自体要らないんじゃないでしょうか。この仕組みが出来た時代は、家庭で旅行に行く機会がない貧しい家庭の子息にも旅行経験が出来るようにという発想だったかと思います。この御時世、無理に行く必要もないし、集団生活の必要性にも疑問符がつきます。修学旅行に行くだけの時間があったら、受験勉強に費やす方が将来的にもいいんじゃないかということと、大学入試が終わって、卒業旅行で好きな友達と一緒に出かける方が有意義なんじゃないでしょうか。

 それに、ただでさえ大きい先生方の負担も軽減されるでしょうし。

 それでもなくならないのは、大手旅行会社が確実な顧客を失いたくないことや、今はないとは思いますが、学校側へのキックバックや接待などの「旨味」を手放したくないからじゃないか?とも勘ぐってしまいます。

 運動会や文化祭なんかも含めて行事は全廃して、大学入試予備校と割り切って授業と受験対策しかしない学校が出てきてもいいんじゃないかと思ったりする昨今です。(^^;;

監視カメラが全国各地で不正アクセスされまくり

 こんばんは。今回はWebカメラネタです。先日、埼玉と千葉でWebカメラ不正アクセスされるという事件がありました。実はその後も全国各地で同様の不正アクセスが起きていたというお話です。共同通信の記事からです。

this.kiji.is

 必ずしも官公庁だけに限ったお話ではないようです。東京電力の例などは、新聞記者の取材があるまで気づかなかったというあたりがお粗末です。この例からしても、Webカメラ設置はベンダ任せで、とりあえずインターネット接続回線を用意してWebカメラをつないでおけという風に安直に考えていたのでしょう。Webカメラはサーバ機器ではないという軽い意識なんでしょうね。

 そもそもインターネット上に一般公開するつもりのないWebカメラも多かったと記事にはあります。しかし、「遠隔で監視するためにはインターネットに接続しないといけない」という思い込みがあるんでしょうね。公開したくないのであれば、通信事業者が提供するIP-VPNサービスを使って接続すればいいんじゃないでしょうか。そういう提案もないし、ユーザ側にもそういう発想がないんだろうという気もします。

 有線・無線問わず通信事業者(MVNOを含む)の皆様、これはチャンスではないでしょうか。「インターネットとの接点を持たないIP-VPNですから安心です!」という触れ込みで営業をかけてみてはいかがでしょうか?

 これだけあると、官民問わずユーザ側の組織のITリテラシーが低いという話でもあるんでしょうかねぇ。

iOS11.4がリリースされたのでアップデートしてみました

 こんばんは。昨日、iOS11.4がリリースされたので、早速手元のiPhoneSEとiPad mini

 4をアップデートしてみました。以下はITmediaの記事からです。www.itmedia.co.jp

 セキュリティフィックスに関してですが、この記事執筆時点では不明なようです。こちらでも調べてみます。あまり言及されてないということは、そこまで大きな問題はないということなのかもしれませんね。(まだなんとも言えませんが)

 個人的に気になるのは、「iCloudでのメッセージ同期・保管機能」でしょうか。デバイスを買い替えた際に役立ちそうではあります。特に今後「+メッセージ」がiPhone対応になった際には効果を示しそうです。

 他にも細かい改善項目があるようですので、アップデートしておく方が良さそうです。

 バグ改善についても言及されています。こちらはiphone-maniaからの記事です。

iphone-mania.jp

 黒点バグとホーム画面のアプリアイコンが重なって表示される問題が改善されたそうです。黒点と指文字を一緒に表示させるとクラッシュするバグがあったそうです。これも実際に試してないと分からないことかとは思います。(私もピンと来ませんでした)

 そして、アプリアイコンが重なって表示されるという現象には出くわしてませんが、この問題に悩まされている方はアップデート必須ですね。

 今のところ問題なく動いてますので、是非アップデートしておきましょう!

いっそ情報処理安全確保支援士登録者に無条件で情報科教員免許を付与したらいいんじゃないだろうか

 こんばんは。昨日の記事を書いた後に、「3年で14万円も維持費がかかるのに、明確なメリットがないから情報処理安全確保支援士登録をしないのは明白なんだが。」などと思いつつ、いろいろ考えていました。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 維持費は高いわ、その割にメリットが見えないわでは無理筋でしょう。経産省なり総務省なりが率先して、国家公務員試験総合職なり一般職なりの情報系採用区分を一部情報処理安全確保支援士登録者枠を確保するぐらいのことはしないと増えないと思いますよ。マジで。

 先日、2025年に大学入試科目にプログラミングが取り入れられるというニュースがありました。それについても、先日書きました。こちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 2003年に情報科が誕生し、情報科の教員免許取得者はあまり採用されず、数学や理科の教員が兼任で教えるという歪な形で15年経過しました。「とにかくコストを抑えたい」という発想ありきなのでしょう。

 で、結果はどうでしょう。学校を舞台とした情報漏洩・不正アクセスが頻発しています。学校側に情報セキュリティのプロがいない・ITリテラシーを満足に教えることの出来る教員がいないという現実があります。それは当然の帰結でしょう。教育委員会も現場とベンダに丸投げして知らん顔ですしね…。

 ならば、ここは経産省総務省文科省が連携して、情報科教員免許を付与して、各都道府県・政令指定都市教育委員会で一定数の採用を行うというような思い切った施策が必要なんじゃないでしょうか。「財源がない」とか言いますが、今の日本で研究や教育にかかるコストを削ったら即終了です。資源のない国です。人こそが資源なはずです。さらに研究や教育にかかるコストを切り詰めていったら、断崖絶壁が待ち受けているのではないでしょうか。

 児童・生徒にセキュリティやプログラミングやITリテラシーについてきちんと教えられる人材をあてがうことで、全体の底上げにもつながるのではないでしょうか。どこぞのえらいさんみたいに「エンジニアをボランティアで動員しろ」とか寝言は大概にしてほしいものです。能力に対する適切な対価は払うべきで、それにより経済も循環して行くはずです。

 IPA経済産業省もIT系国家資格を作ることが目的ではなくて、その後どうするかということをもっと積極的に考え、提案すべきでしょう。必要に応じて関係省庁も巻き込んで「省益」を捨てて、「国益」につながるような枠組みを作る時期に来ているのではないでしょうか。