情報処理安全確保支援士申請にメリットはあるのか?ないのか?(1)
こんばんは。この2日間で情報処理安全確保支援士申請に関する記事を書きましたが、「晴れて情報処理安全確保支援士として登録された場合にどれだけのメリットがあるのか?」という点が最も気になるかと思います。今回は自分がなぜ申請に至ったかを含めて、そのあたりのところを書いてみようかと思います。
1. 敢えて逆張りしてみた
最大の理由はこれだったりします。(^^;;
ネット上を眺めていると、「申請に20,000円overかかるし、研修も3年間で140,000円もかかる。高いからパス。」という意見が多数派でした。
私自身も正直なところ、申請費用は高いなと思いました。研修に関しても140,000円は高いと感じています。「業務独占ではないし、割に合わない」という意見も結構な数が見られました。確かに「情報処理安全確保支援士でないと出来ない業務」が見えてきません。東京オリンピックに向けてセキュリティ対策を進めなければいけないという掛け声は聞こえては来ますが、具体論には言及されていません。
こういう点からすると、「見送ろうか…」と考える方が多いのもうなずけます。現時点での申請有資格者(情報セキュリティスペシャリストorテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)合格者)の多くが見送るとなると、特に初回なので希少価値が出て来るのかなと思い、高い&手間がかかるという問題はありますが、敢えて逆張りしてみようと思いました。(^^;;
2.「組織の紐付き」を回避する
上にも書きましたが、申請に20,000円overで、研修に3年間で140,000円もかかるので、個人では維持出来る金額ではないと考える方々が多いです。(当然ですね(^^;;)
でも、情報セキュリティスペシャリストorテクニカルエンジニア(情報セキュリティ)には合格しているので資格は欲しいという方々もおられるようです。折衷案として会社から費用を出してくれることを期待される方々もおられました。
仮に出してくれるとして、「資格維持費用を出してるんだから…分かってるやろな!?(ry」的なことを言われる可能性もあるんじゃないかという懸念もあります。資格維持費用で組織に縛られると自由度を失いそうな気がしたので、敢えて自腹で維持することにしました。
官公庁や独法等の公的機関だと、どう頑張っても負担してくれません。これらの組織に所属している場合は自腹確定です。(組織内で役に立てる場面があるのかどうかは分かりませんが)
極論ですが、転職する場合でも組織に対して変な負い目はなくなるのだろうと思います。
3.会社等が積極的に養成・負担しようという意思が感じられない
確かにラックや野村総合研究所のような一部の会社は積極的に養成・負担して行こうという気概が感じられます。ITproの記事では「調整中」としている企業が多いことが分かります。
まだ始まっていない資格でもありますし、政府側がどうしようとしているか明確に見えない状況でもあるので、様子見モードに入っているのだろうということは容易に推測出来ます。補助も期待出来ないだろうということで、自腹で申請することにしました。
4.公共事業参入での必須化の可能性があるのではないかと踏んでいる
たとえば、国や地方自治体のシステム導入に情報処理安全確保支援士が1名以上いることというような条件が付くかもしれません。最初の頃は絶対数が不足しているであろうから、先行者利益があるかもしれないなということでもありました。(^^;;
5.名刺に肩書きとして入れられる
これはそのままですね。(^^;;
今のところ明確なメリットは見えてきませんが、経済産業省や政府の動き次第なのかなと思っています。(^^;;