セキュリティ人材不足に予算不足の二重苦
こんばんは。いろいろと書きたいことはあるのですが、なかなか追いついてません。<(_ _)>
iOS11の話や短縮URLサービス廃止の話など、追って書いてみますので、少々お待ち下さい。
平成30年度サイバーセキュリティ関係予算が730億円
今日は気になるニュースがありましたので、そちらに言及してみることにします。最初の話題ですが、こちらです。ScanNetsecurityからです。
サイバーセキュリティ関係の予算についての記事です。平成30年度予算は730億円と29年度予算に比べて120億増額になっています。セキュリティ関係に力を入れているのが予算編成面でも汲み取れます。
2020年にセキュリティ人材が20万人不足…だそうです
この記事に目を通した後に、以下の記事も御確認下さい。zdnetからの記事です。
以前から言われてましたが、2020年には20万人ものセキュリティ人材が不足するのだそうです。で、前の記事に戻ります。人材育成に関係しそうな予算を見ると、文部科学省の「高等教育機関におけるセキュリティ人材の育成」ぐらいでしょうか。他の予算を見ていると、ハコモノやシステム導入などに使われることが多いようです。(天下り組織用の予算ってことはないですよね!?)確かにIPAも交付金52.9億円とあります。でも、それにしては情報処理安全確保支援士登録・維持のためのコスト(15万円/3年)は高いなという気がしますね。
20億円/20万人=1万円という事実
ちょっと話が横に逸れましたが、20万人のセキュリティ人材を育成するために文部科学省の予算を全て使ったと単純に考えると、それでも1人年間1万円にしかなりません。一体1万円で何が出来るのか?という話もあるのですが、どういう使い方をするのかによっても変わってきそうですし、省庁間の横の連携があるのかないのかによっても変わってきそうです。「実は結構重複してるんじゃないの?」と思いたくもなります。
いっそ、経産省・文科省・総務省関係の予算を20%ずつプールして、情報処理安全確保支援士登録・維持のためのコストに回した方がいいんじゃないかとも思えてきました。最初の記事だけでは、IPAや経産省がどのように使うのかが読み取れません。折角スタートした情報処理安全確保支援士の国家資格をもっと活用出来る仕組みを構築して欲しいものですが、さてどうなることやら…。