NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その1)

 こんばんは。以前から考えていた「50代の転職」「50代のキャリアプラン」にも関係するネタを書いてみることにします。

 まずは、「30代〜40代のうちにやっておいてよかったこと」について書いてみます。

ただ、あくまで個人の見解ですので、万人にとって正解であるとは限りません。その点御容赦のほどを。

 この25年ほどを振り返ってみると、大きなところとしては以下の4点が挙げられます。

  1. 情報処理技術者試験(高度区分)に合格したこと
  2. 社会人大学院に進学し、修士号を取得したこと
  3. 非IT系業界での勤務経験を積んだこと
  4. 職場以外の複数コミュニティに関わることが出来たこと

 理系学部非IT系出身でしたので、新卒時はITとは無関係の職場に就職しました。当時はITというより「計算機」という表現がまかり通っていました。もう30年+αも前の話ですから、そんなもんですね。因みに「情報システム部」などという言葉は存在せず、どちらかというと「経理部情報処理課」という表現の方がしっくりくる時代でした。

 ですので、当時はそのまま大学で専攻した分野で定年まで勤め上げるものなんだろうなと漠然と考えていました。22〜23歳で40年以上先のことなど想像出来るはずもありません。全く見当もつきませんでした。

 そんなこんなで、新卒後10年近くは非IT系業務についていました。1997年頃にインターネットの職場への普及もあり、「部門で一番若いから」という理由でIT系業務が兼務という形で降ってきました。「とりあえずやるしかないな」ということで取り組み始めました。

 段々IT系業務のウエイトが大きくなって行き、新卒時の採用区分での業務の乖離が大きくなってきました。そこで、まずは旧二種(現:基本情報)合格を目指し、三度目の正直でどうにか合格しました。そこから、NW・SC・SU合格につなげ、めでたく当時部署内のネットワーク管理者となり、その後、全体のネットワーク管理部門に異動が叶いました。

 「資格取得にはさほど意味はない」と主張される方も少なくはないと認識してはいます。私の場合に関しては、元々別分野採用でした。その後、IT系業務を担うようになったのですが、人事・総務的には採用当時の区分でしか見ていない(人事的に現状の業務を判断する物差しを持ち得ていない)ということもあったので、分かりやすく示せる物差しを得たかったということはありました。

 「とにかく人事にIT系業務をこなしていることをなんとか認めさせたかった」という一心だったかと記憶しています。すぐに効果を発揮するということはありませんでしたが、IT系専門部署への異動も叶いましたし、その後の転職にもそれなりに効果はあったのではないかと考えています。

 さらに、50代で思いっきり踏み外してしまった後でも、「それなりに知識と経験があるのだろうな」と思ってもらえたことにより、どうにかこうにか喰いつなげているのだなという風に受け止めています。「あのまま何もせずにいたら…」と思うと怖くなることがあります。

 合格するまで→合格後→どうやって業務にフィードバックするかあたりの一連の流れを体得したことで、未経験分野からそれなりに出来るようになるまでのプロセスを体得出来ました。

 長くなりましたので、2以降は複数回に分けて書いていくことにします。