こんばんは。福岡大学のNTPサーバ(133.100.9.2)が6月30日に停止実験を行うというツイートが福岡大学公式NTPアカウントからありました。
6月30日の9:00~17:00の間、上記IPアドレスのNTPサーバを提出実験したそうです。
実際に止めたものの、停止前よりもリクエスト数が多いらしいです。
そう単純には行かないのでしょうね。大学で運用しているNTPサーバで、基本的には学内ユーザ向けのサービスですから、決して公共用に提供されているわけではないですよね。しかし、ここにあるアライドテレシスのルータのように、デフォルトで登録されてしまっているんですよね。(16ページ参照)
https://www.allied-telesis.co.jp/support/list/router/ar260s/m009910a.pdf
アライドテレシス以外にも同様のケースはあるようです。NTPサーバを自社で提供していればいいのでしょうが、大学のNTPサーバを登録しているのはどうかと思います。大学側はルータの時刻同期を目的としてNTPサーバを提供しているわけではないですよね。これはフリーライドですよね。
で、本意ではない形で登録された福岡大学としては、簡単にサービスを停止出来ないという問題が起きています。そのため、今回の停止実験となったんだろうと推測されます。
こちらには公開NTPサービスを停止するとアナウンスされています。
少し前の記事ですが、JANOGで発表されたスライドがこちらです。
このスライドを読み返してみると、同大学のNTPサーバを参照するように設定したNW機器を販売していた各メーカーはお礼の意味も込めて、福岡大学に寄付すべきなんじゃないでしょうか。今までリソースを無償利用させてもらっていたわけですし。
と、1年半前に書いた記事のリンクもついでに貼っておきます。