ISDN終了のインパクト
こんばんは。昨日TwitterのTL上でISDN終了による流通関係に与える影響の話がそれなりの割合です占めていました。きっかけはYAMAHAのルータ新製品リリース発表でした。「ISDN終了を見据えた…」とあったので、まだ使っているであろう関係者の方々のざわつきがありました。NTT東西からは5年半ほど前にPSTN(電話網)のIP化に伴い、PSTNを用いたサービスは2025年までに段階的に廃止するとのことでしたので、既定路線ではあったんですけどね。(^^;;
発表されたのが2010年11月でしたから、「まだまだ先の話だろう」という風に捉えている方々の方が多かったのだろうと思われますが、YAMAHA新ルータ発表の話に加え、流通BMS.comの記事「NTT東日本/西日本がISDN(INSネットディジタル通信モード)の終了を予定 流通業界が取るべき方策とは?」
http://www.mj-bms.com/special/article/119 がTL上に流れてきました。POSシステムやクレジットカード利用時のCAT端末やG4FAX等がディジタル通信モード終了の影響を受けるそうです。記事では2020年後半にサービス終了だそうで、もうそんなに時間的余裕はありません。
ISDNは流通業界だけでなく、医療業界でも使われています。クレジットカード支払に対応している病院ですと、前述のようにCAT端末が存在するはずです。これも置き換え対象になってきます。直前になって慌てても、NTT側としても先約が多いでしょうから、対応が間に合わないということも十分に考えられます。(というか、それ以前に「ISDN使ってたの??」などと言われそうです。(^^;;)
CAT端末以外にも電子カルテやオーダリングでリモートメンテナンス用回線として利用されているケースも少なからず存在します。でも、現状では危機感を持っているところは少ないのではないでしょうか。現場がリモートメンテナンス回線にISDNを利用しているのは知っていても、NTT東西のプレス発表について気に留めていた職員はほとんどいないのではないかと思われます。(関心がないと思うんですよね。(^^;;) と、電子カルテベンダさん(もちろん全員ではないですが)も知らないというケースもあるようですし、特に部門システムベンダさんに関しては、むしろ知らない方の方が多い印象です。 現時点でISDN廃止後の代替策を提案出来るベンダさんがどれだけいるのかというのもたいへん怪しいです。従来の接続方法がそのまま使えないので、どうするかをベンダ丸投げってのは三●自動車並に危険です。決してベンダまかせにせず、どうすべきかを考えておく必要があります。もし、電子カルテ更新のタイミングに上手く滑り込ませることが出来ればベストですが、そのタイミングでは間に合わないというケースもあろうかと思います。そのあたりはおいおいと。(^^;;
小学生の夏休みの宿題みたいに8月25日頃に慌ててもどうにかなる代物ではないということなんですよね…。