NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

今日でブログ開設4周年になります

 こんばんは。今日でブログを始めてから丸4年が経過しました。4年間どうにかこうにか毎日書き続けることが出来たのも、読んでいただいている読者の皆様のおかげです。

 いろいろと見直さないといけないこと、あれこれ考えているところです。そのあたりもボチボチ書いて行くようにします。少々お待ち下さいませ。<(_ _)>

i-dioも終了するらしいです…

 こんばんは。「いよいよ」というか、「ついに…」というか、「ようやく」というか、いろいろ意見が分かれそうですが、アナログテレビV-Low跡地(1~3ch)の一部を使って提供されていたデジタルラジオi-dioが来月終了という話です。ちょっと古い記事になりますが、impressの記事からです。

av.watch.impress.co.jp

 いやまぁ、遅きに失したというか…。そもそも、「受信機が市販されていない放送」って一体何なんでしょうね?家電量販店では見かけませんし、モニターで配っていた時期もあったのですが、これもほとんど見かけませんでした。

 しかも、このチューナー。スマホWi-Fi接続して使うという代物。その間、インターネット接続が出来ないという困りもの…。「さて、これで誰が使うのか?」と思っていたら、赤字続きでついに撤退という話に…。i-dio自体も見切り発車な面は否めません。Wikipediaの記事によると、TOKYO FMFM OSAKAの対立があったという話もあります。(この時点で結果が見えていたという気もします…)

 一部自治体向けサービスは継続するらしいですが、さて、ガードバンドを含めた跡地利用をどうするかという問題が持ち上がってきそうです。もう108MHzまでワイドFMとコミュニティFMに割り当てたらいいんじゃないかという気もしています。再割り当てに関する手続きがたいへんでしょうが、現状普及しているラジオのことを考えると、これが一番いいのではないかと思えてなりません。

 VHF帯の再活用の難しさを痛感しますね。

 

在京キー局5局が番組インターネット同時配信へ(2)

 こんばんは。昨日の続きになります。在京キー局5局が今秋からインターネット同時配信を実施するというお話です。昨日の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 昨日は1.在京キー局5局と、2.在阪準キー局5局&在名準キー局5局と、3.東名阪地区以外でプロ野球球団を持つ地域の各局(在福・在札・在広・在仙)あたりまでは大丈夫なのかなという風にコメントしました。

 問題はこれから先のケースです。4.上記以外の民放4局地域ですが、具体的に挙げてみると、岩手・山形・福島・新潟・静岡・長野・石川・愛媛・長崎・熊本・鹿児島の各県ですね。(岡山・香川は民放5局地域なので、ここには挙げていません。同様の状況になるのではないかと見ています。)

 昭和時代に4局化された県と、平成になってから4局化された県に分けられます。静岡や新潟や鹿児島は前者に該当しますので、4局目も比較的安定しているように見えます。後者に関しては、人口が少ない・経済規模が小さい割に4局もあるということで、後発2局の経営がかなりしんどいのではないかと見ています。経営統合(1局2波体制もあり得る?)

 5.に関しては、在京キー局5局のインターネット配信で、系列局がないキー局の番組を見ることになるわけですから、3局とも影響を受けることになりそうです。人口・経済規模も小さいですし、番組制作能力も準キー局のようには行きませんから、かなり厳しいでしょう。

 6.については、クロスネット局が窮地に立たされることになるのではないかと見ています。中途半端な番組編成になりますので、どれを取っても不満が残る印象は免れません。「直接キー局を見ればいいや」になりますから、独自番組を作って行かないと厳しいでしょうね。今まではキー局の番組をそのまま流していればよかったのですが、ネット時代に突入すると、逆になるでしょうね。

 7.は佐賀と徳島ですね。隣接地域の局が4~5局受信出来るので、あまり状況は変わらないのかもしれませんが、存在意義が希薄になりそうです。

 意外とチャンスが巡ってきそうなのが8でしょうか。首都圏・東海・近畿地区の独立局もインターネット同時配信出来れば、他地域に打って出ることが出来るので、チープであっても、チープなりの番組制作能力を上手に発揮出来れば逆転出来るかもしれません。

 ピンチと見るかチャンスと捉えるかで、今後は大きく変わってきそうです。radikoプレミアムで大阪・名古屋の準キー局以外にも個性ある独自番組を制作している地方局でも上手くやっている局もあります。テレビ局も同様な結果になるのか、そうでないのか…。

在京キー局5局が番組インターネット同時配信へ

 こんばんは。今回は在京民放キー局5局がインターネット同時配信を今秋から始める予定であるという話題です。共同通信の記事からです。

this.kiji.is

 ただ、終日ではなく、一部時間帯(19時~22時or23時)を想定しているそうです。

テレビ離れが進む若年層を呼び戻す」ことが狙いなのだそうです。スマホでも視聴してもらえるようにということだそうです。「それならワンセグがあるんじゃないの?」とも思うのですが、iPhoneをはじめとして、ワンセグチューナー非搭載の機種が主流になっています。これらの機種でワンセグ視聴となると、別途チューナーの購入が必要になります。「わざわざチューナーにまで金を出してワンセグを見たいとは思わない」という意見も多いからだろうなという風に想像しました。

 さて、実際に民放のインターネット同時配信が本格的に実施されるとどうなるのでしょうか?特に民放3局以下の地域の住民の方々にとっては大きなメリットでしょう。放送されない番組や、遅れネットで視聴して番組がオンタイムで視聴出来るようになりますから大歓迎でしょう。

 民放4局地域の方々にとっては、テレビ東京系列の番組が見られるようになるメリットがありますね。以前、テレビ東京の社長が「静岡や仙台や広島などに系列局を作りたい」と話していたことがありました。諸般の事情で実現しませんでしたが、朗報ですね。

 他には、大阪や名古屋の局の番組が全国で見られるようになりますね。大阪の場合だと、一部の特番が放送されなかったり、独自番組の影響で短縮版になったりすることがありました。そういう不条理に遭わなくて済むとも言えそうです。

 と、ここまでは視聴者側の視点で書きましたが、放送局側としてはどうなのでしょうか?

 これはいくつかに分けて考える必要がありそうです。

  1. 在京キー局5局
  2. 在阪準キー局5局&在名準キー局5局
  3. 東名阪地区以外でプロ野球球団を持つ地域の各局(在福・在札・在広・在仙)
  4. 上記以外の民放4局地域
  5. 民放3局地域
  6. 民放2局地域
  7. 民放1局地域
  8. 首都圏・東海・近畿地区の独立局

 1.はほとんど影響を受けないでしょう。むしろメリットの方が大きいかもしれません。2.もメリットはそれなりにあると考えられます。自社制作番組も少なくないので、今まで大阪ローカル・名古屋ローカルだった番組をキー局の力を借りずに全国配信可能になります。上手くやれば、一発逆転のチャンスにつながるかもしれません。

 3.もサービスエリア外のプロ野球ファンを掴むことが出来れば、十分チャンスはあるものと考えられます。

 さて、問題は4.以降でしょうか。続きは明日以降に。<(_ _)>

CBCラジオでサイキック青年団が一夜限りの復活

 こんばんは。今日はITネタから離れます。一昨日の2/1(土)にCBCラジオで放送された「北野誠のズバリ!radiko 1dayスペシャル」をradikoプレミアムで聴いていました。

radiko.jp

 当日は朝9時~19時までの10時間放送でした。3部構成だったのですが、最後の第3部(17:00~19:00)がそれまでの1部・2部とは全くテイストの違った番組になっていました。北野誠竹内義和の両氏が久々にキレッキレのトークを2時間繰り広げていました。しかも、生放送というのがまたスリリングでもありました。

 そこにブレーキ役として、サイキッカー(リスナー)だった角田龍平弁護士も一緒に17時から登場するという点もポイントでもあります。宮迫氏のYouTube上での謝罪動画の話に始まり、北野誠氏が芸能界に入る経緯や、角田龍平弁護士が大学時代にオール巨人氏の付き人をやっていた話などがあり、18時の中日新聞ニュースの後で、キダ・タロー先生の電話出演。その後はお約束の「キダ・タロー伝説」についてあれこれ語っていました。番組終了15分前には「北野誠のズバリ!」の通販コーナーに出演している村井さんが出演されていました。彼もサイキッカーだということで、最後にトークに参加していました。

 エンディングでは、出演者紹介があり、最後に「北野誠ズラ~!」で締めるあたりがサイキックテイストだなとしみじみ思うのでした。

 本家ABCラジオ朝日放送ラジオ)では出来ない事情があるというのは容易に想像がつきます。「もうこのコンビでのラジオは聴けないだろうな」と思っていましたので、こういう形で聴くことが出来るとは思ってもみませんでした。これが大阪ではなく、名古屋のラジオ局で実現したというのが興味深いです。CBCラジオの社長とradikoの社長と北野誠氏の呑み会で決まった話だということらしいですが、CBCラジオの社長もradikoの社長もサイキッカーなんじゃないか?という風に思えてきました。

 今週土曜日深夜(正確には日曜早朝5:00)までは聴けますので、サイキッカーな方はradikoタイムフリー機能でどうぞ。

「NECにサイバー攻撃」について少し考えてみる

 こんばんは。三菱電機に続いて、NEC不正アクセスを受けたという話題です。impressと日本経済新聞の記事からです。

pc.watch.impress.co.jp

NECが外部からの不正アクセスを受けたのが3年前だったそうです。初期段階で今回の事件つながったマルウェアを検知出来なかったことが今回の事件につながったようです。このマルウェアが感染した社内PCから不正な通信が行われていたようで、ここに気づくまで時間がかかってしまったことが傷口を大きくしてしまったのかもと考えています。

外部からの不正アクセスファイアウォールでフィルタリングするというだけではダメだという話ですね。内部対策をどのように施して行くかという点を真剣に考える必要がありますよね。

www.nikkei.com

上の記事では「情報漏洩は確認されていない」とのことでしたが、日本経済新聞の記事によると、情報漏洩の可能性があったそうです。三菱電機の場合もそうなのかもしれませんが、「社内LANはトラステッドだ」という前提で構築されている側面があるのではないかと考えています。

外部からの脅威に関しては真剣に対策するのに、「社員or職員or教員だから大丈夫だろう」という風に考えてはいけないということでしょうか。社内LANに対するセキュリティ対策もしっかり行うようにというのが一連の事件の教訓でしょうか。

「小中学生に配布されるノートPCが27万円」は是か非か?

 こんにちは。今回は「小中学生向けに配布を予定されているノートPCが27万円だということが高いのか安いのか?」というお話です。痛いニュースからです。

blog.livedoor.jp

 「1台27万円」はノートPCとして高いという意見もあるのですが、総費用に対して人数割りした結果が27万円だということらしいです。確かにこの数字だけみたら高いですよね。世間一般の相場からしたら明らかに高いです。

 これに対して、「この予算にはPCの保守費や、サポート費用や、4G回線を使うための通信費用や、校内インフラ整備費なども含まれているから、単純に人数で割って『27万円は高い!』というのは無理があるのではないか?」という意見がありました。

 これは私も同意します。学校内のインフラ事情はなかなか厳しいものがあります。クラス30~40人が一斉に無線LANに接続しようとしたら、満足につながらなかったとか、その理由が家庭用無線APを使っていたり、業務用APを使っていても、きちんとした設計が出来てないために、通信が不安定だということもあります。

 加えて、校内に情報の専門職員がいないという問題もあります。何かトラブルがあっても、専任の対応を行うスタッフがいないため、ちょっと詳しい教員が片手間で対応したりというようなことが見られます。

 このような背景がありますので、仕様書には無茶な条件をてんこ盛りにしてしまった結果が費用高騰につながっています。前述のように校内のWi-Fi環境が貧弱であったり、トラブルが発生しても内部で対応出来ないことが想定されます。そのような事情を踏まえて、4G回線対応(セルラータイプ)を仕様に盛り込んだということでしょう。

 これらの背景を鑑みて、「ノートPCが高いか安いか?」ではなく、「学校を取り巻くインフラ環境があまりにも貧弱で、現場教員の自助努力におんぶにだっこな教育委員会文部科学省と政府に対して、人員確保を含めて改善を求めるべきだ」という話になろうかと思います。