NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

NTP対応時計がSEIKOより発売

 こんばんは。今回はNTPを使って時刻同期する時計に関するお話です。日経xTECHの記事からです。

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 「正確な時刻を表示する時計」という意味では、ベタですけど電波時計ですよね。かなり普及していますが、時刻を合わせるための標準電波の周波数が長波の40KHzまたは

60KHzは電子機器のノイズに弱かったり、建物内部では受信出来なかったりという問題があります。そこで、GPS対応の時計が出て来たりしましたが、やはり少々お高い印象があります。

 他にもNTPで時刻同期して、微弱な標準電波を出して室内の電波時計を合わせるといった製品もあります。今回はNTPクライアントでもある時計であることがポイントです。今までありそうでなかった製品ですね。無線ではなく有線であることがポイントで、PoEによる給電が可能という点が大きなアドバンテージではないでしょうか。時計だと電池の交換という点が問題になってきます。屋外ではないので、ソーラーバッテリーというわけには行きません。乾電池だと、交換の手間があります。ある日突然切れた場合にすぐに対応出来ない場合もあり得ます。

 「え?今さら有線?」という声もあるでしょうが、PoE給電に目を付けたのは◎ですね。あと、気になるのが「IoT機器として踏み台にされたりしないか?」という点ですが、この時計はNTPサーバとだけ通信出来ればいいので、LAN内にGPSから時刻を取得するNTPサーバを設置した上で、時計用に切ったVLANに時計を接続し、別のVLANに設置したNTPサーバとのみ通信するようにルータなりFWで制御するようにしておけば、踏み台にはされなくなるのではないかと考えています。

 使用する際には、ネットワーク構成にも気を配っておく必要はありそうですね。