マイナンバーカードが保険証として使えるようになるらしいが、病院は大丈夫?
こんばんは。今回はちょっと気になる記事がありましたので、取り上げてみました。日本経済新聞の記事からです。
2021年3月からマイナンバーカードが「全ての病院で」とありますが、これは「診療所を含めた全ての医療機関で」ということなのかどうかが気になります。以前、医療版マイナンバーを作るという話があり、現在使用されているマイナンバーとは紐づけないという話があっただけに、これがどうなっているのかということと、マイナンバーカードを保険証としても使えるようにするという話がどうリンクしてくるのかが現時点では見えていません。このあたりを引き続き調べてみることにします。
今回は別の視点から考えてみます。どうもオンラインレセプトに関して、国保連合会に対する接続方法として、ISDN経由がなくなるそうです。これは2024年にNTTがISDNの廃止を宣言しているからということとも深い関係があるのだろうということは容易に想像がつきます。
ISDN接続を廃止して、https接続に一本化するという風な話を聞きました。こうなってくると、今まで閉域網ライクにISDN接続していたPCがいきなりインターネットの荒海に晒されるということにもつながります。ウイルス定義ファイルの更新もWindows アップデートも放置状態だったのが、きちんと対応しないといけない。しかし、ネットワーク構成に問題があって、電子カルテシステム側にも影響が及ぶ…。
となると、ネットワーク構成の変更が大なり小なり必要になってきます。このへんをきちんと考えて対処しておかないと、いろいろ面倒なことが起きるのではないかと推測されます。
これだけに限らず、今後の医療連携を見据えると、「完全クローズドNWではなく、セキュリティを担保するための必要者最小限の穴を適切に開けた上での運用が必要になる」という風に考えて行かないと、早晩立ち行かなくなるのではないでしょうか。ちょっと危機感を持っている昨今です。