朝日新聞「ネット遮断のおそれ」の記事が意味不明な件
こんばんは。3日前に書いた記事「DNSが使えないトラブルが再来月やって来る?」に書いた内容を昨日朝日新聞デジタルが記事化していました。
karasuma-kitaoji.hatenablog.com
一度読み返したら理解出来ましたが…
以下の記事です。少ない文字数で伝えるという制約があることは理解出来ますが、初見では一体何を伝えようとしているのか分かりませんでした。「インターネットに接続出来なくなる」という部分が独り歩きしてしまってる印象がありました。
大きく括るとDNSサーバの話で、もう少し絞るとDNSSECにおけるKSKロールオーバーの話ですよね。これをそのまま載せると、多くの読者にとって「???」となるのは容易に想像出来ます。これを多くの読者に分かりやすく短い文章で伝えるという難作業(!?)が存在します。で、この記事になるわけですが、「分からないなりに解釈して意訳したんだろうな」という、かなり残念な気持ちになりました。
「IPアドレス確認のための共通鍵」
この表現、いろんなことをすっ飛ばし過ぎてないか???と。少なくともDNSについて触れないと、最低限の説明は出来ないように思います。
各分野ごとに専門の記者を置かないと記事の質が下がりますよね
「朝日新聞にはITを専門とする記者がいないのだろうか?この記事をリリースする前にチェックした上司もこれで理解出来たのだろうか?」という疑問が頭をもたげました。
「正確に伝える」ことにウエイトを置き過ぎると、専門外の方々にとっては意味不明な記事になります。逆に「分かりやすく伝える」ことにウエイトを置きすぎると、専門家の方々からツッコミが入ります。両者のバランスの取り方が難しいんだとは思います
が、絶妙なバランスの記事を書けるというのが既存メディアの強みなはず…なんでしょうが、今回の記事は「いかがなものか!?」とツッコミを入れたくなりました。こういう場合は「専門メディアの記事を参照しろ」が正解なのかもしれませんが、せめてリンクぐらいは貼っておきましょうよと。これでは誰も伝えようとする内容を汲み取れませんよ…。
三分でわかるKSKロールオーバー(KSKの更新) - JPNIC
他社でこのニュースを伝えているところがあるかも調べてみますか…。