NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

「身体にしみ込ませる」(1)

 こんばんは。昨日はちらっと書きましたように、Twitter上の医療クラスタな方々との勉強会&二次会でした。二次会の中で少し話をしていたことについて触れてみます。

 昨年の医療情報技師検定試験に合格された方と少し話をしてまして、「丸暗記で無理やり憶えたものは記憶に残っていない。身体にしみ込んだものは残っている。」といったような意味合いのことをおっしゃってました。

 とにかく「試験合格のために」という目的だけで強引に詰め込んだ記憶は試験中に反映出来るかもしれません。でも、合格後に記憶がきれいに消えてしまうというのはよくあることです。参考書の中身もただただ丸暗記では知識として定着しません。

 「これはこういうものだ」という風にしか記憶するのではなくて、どういう理屈で動いているのかをきちんと理解出来れば、知識として定着するのだろうという話で一致しました。

 あと、「参考書の限界」はあるようなことも話をしました。知識の定着を促すように、分かりやすく説明してくれる人が近くにいるかどうかで全く違うというようなこともおっしゃってました。「何か自分にとって身近に感じているもの」に上手く喩えて説明してもらえると、知識として定着するというのは間違いなさそうです。

 この流れで、「本当に理解している人は、分かりやすい喩えを使って相手に説明出来る」という意見が出てきました。「これはあるな」と感じました。

 ちょうどタイムスタンプやhttps通信の話をしていて、認証局や証明書について触れました。これらを説明するのに(よくある喩えですが)印鑑登録を例に出しました。

 そうすることによって、「腑に落ちた」という表情と共に理解していただけたようです。「紙カルテの電子化でタイムスタンプが必要になる」という風に言われるようですが、「なぜタイムスタンプが必要なのか?」ということを考えずに、ただ淡々と作業をしているとタイムスタンプの必要性を理解するきっかけはないと思います。

 タイムスタンプの必要性について疑問を持っても、周囲に分かりやすく説明してくれる人がいないとなかなか理解出来ないものだなと思いました。難しいことを難しいまま説明する人は多いと思います。ただ、それでは、タイムスタンプの必要性が分からない人にとっては響かず、「要るのかな」と漠然と思いながらタイムスタンプを付与する作業を行うことになってしまいます。

 でも、現実にはなかなかそういう人っていないもんなんですよね…。ええ、ええ。

 しかし、ここにいますので、いつでもお声掛け下さい。オファーお待ちしてま

す。<(_ _)>