NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

OPEN IPv6 DDNS for フレッツ光ネクストが気になってはいるのだが…

 こんばんは。JTBでの延べ793万人分の情報漏洩に関するニュースの続報が気になっていますが、まだ詳しいことは出てきていないようですよね。(私が確認出来てないだけなのか?) 「外部からの不正アクセス」と記事内にはありますが、何が原因だったのかが気になるところです。

 さて、今日の本題ですが、ソフトイーサが「 OPEN IPv6 ダイナミックDNS for フレッツ・光ネクスト」サービスを公開されました。この話題がTL上で結構流れて来たので気になってました。残念なことに現時点ではNTT東日本のみのお話のように見えましたが、NTT西日本のフレッツ回線でも利用可能という風に記載されていました。(ちょっと安心)

 記事を読んでみますと、v6オプションを使ってNGN内折り返して接続する際に、割り当てられたホスト名に対応するIPv6アドレスを動的に更新出来るということのようです。今までだと他社が提供しているソリューションを利用しないといけませんでした。NTT自身で「ネーム」というサービスを提供していますが、IPv6アドレスが半固定なのでメンテナンスの影響でIPv6アドレスが変更になった場合には上手く機能しないということもあり、一長一短があるなというところで止まっていたのだろうと思います。一般ユーザ的には。(^^;;

 同記事によると、「NTT東日本の大きな方向転換」ということが記されています。ということは、NTT西日本側も同調しているのではないかと推測します。(「西日本は後ろ向きなんじゃないか?」という見方もあるようですが、私には本当のところは分かりません。)

  今回のようなサードパーティー提供のDDNSサービスはNTT東日本的には認めない方針でした。なので、個人用途としてはv6オプションでのNGN内折り返し通信でのVPNは使えても、業務用途としては怖くて使えない代物だったということになります。閉域網で使おうとしたら、結局フレッツVPNワイドにならざるを得ないのが現状でした。フレッツVPNワイドで接続しようとすると、PPPoE接続ですからどうしてもオーバーヘッドが大きくなります。この記事では拠点間で40 Mbps程度しか出ず、遅延が10msecほど発生するということです。これがv6オプションだと大幅に短縮されるそうです。

 速度や遅延だけでなく、インターネット接続契約しなければ閉域網として使えるメリットは大きいです。

 もう少しリリース記事を読み込んでみて、いろいろ考えてみたいと思います。無理にフレッツVPNワイドを契約せずとも、今までに比べて高速かつ低遅延なインターネットを介さない拠点間通信が可能になったことは喜ばしい限りです。あと、出来れば東西間の通信をなんとかしてもらえないものかと切に願います。(^^;;