NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

神奈川県内での緊急速報エリアメール通知回数について

 こんばんは。今回は15日夜~16日早朝にかけての緊急速報エリアメールが神奈川県だけ突出して多かった件について書いてみることにします。

 こちらはYahoo!ニュースの記事からです。

news.yahoo.co.jp

 県内全体で600回以上の通知があったそうです。「他府県に比べて極端な多さは何を意味するのだろうか?」と気になりました。

 気象庁からの通知を受けて自治体側が発信することになるのですが、気象庁も前例のないケースの中で、現状の枠組みの中で出来る限り情報を発信して行こうという姿勢だったようです。(中の人の御苦労お察しします)

 一連の記事を読んで、「これはスパムメール対策に通じるものがあるな」と感じました。スパムメールを100%遮断することはほぼ不可能です。スパムフィルタを設定しても通過してしまうメールもあるし、誤ってフィルタしてしまうメールもあります。

 いくらスパムフィルタに学習させても、誤判定は付きまといます。

 そう言う意味では発信する側・受信する側共に「一定の誤判定は起きるもの」という共通認識は持っておく必要があるのではないでしょうか。

 「うるさくて通知をOFFにした」という方々も一定数おられることでしょう。これもある意味やむなしなところはあると思います。

 そういった方々に対して、上記記事では通知を再度ONにするよう注意喚起しています。本当に災害が発生した場合、通知を受け取れないという悲劇を避けるためにも。

 この後、神奈川県公式発表がありました。神奈川県公式Webサイトです。

www.pref.kanagawa.jp

  上記記事内の「原因」の項目で書かれている「緊急速報メールを配信するシステムである災害情報管理システムの委託業者によるプログラム設定ミス」は、かなり拙いのではないかと受け取れました。

 直接的原因はそうなのかもしれませんが、これだけを読むと、委託業者に全責任を負い被せようとしている責任逃れという風にも受け取れます。

 ここは直接的原因を「委託業者のプログラム設定ミス」とし、「委託段階で県側の要望を正しく伝えられなかった(要件定義が出来ていなかった)ことに加え、検収時に適切な対応が出来ていなかった県側の責任」という点に言及すべきではなかったかと考えています。「自分たちも被害者です」的な視点が気になりました。「責任回避を図るための方便ではない」という姿勢は見せるべきではないかという点が気になりました。