NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

滋賀県Webサイト改装でまともに使えない状態が2ヶ月以上も

 こんばんは。今回は滋賀県のWebサイト改装後に様々な問題が発生しているという話題です。こちらは朝日新聞デジタルの記事からです。

www.asahi.com

  改装後のページはリンクがあちこちでおかしかったり、古いページに飛んだりだとか、不具合が随所に及んでいるようです。

 記事によると、委託範囲はデザインや枠組みだけだそうです。問題は公募プロポーザルではないかと見ています。「提案型の入札」とでも言いましょうか、「こんな感じのことをやります」的な提案をして、各社競わせる形で総合的評価で最も良かった業者に決めるということのようです。

 ここが問題だったんでしょうかね。業者側の提案としては、「デザインと枠組みのみ」と言ったつもりが、県庁側は「全てひっくるめておまかせ♪」という風に受け取ってしまったのでしょう。そのために、すっぽり抜け落ちてしまったものがあったと。

 それがプロジェクトマネージメントでしょう。業者側は請け負ったデザインや枠組みを淡々と作り上げて行きます。県庁側は完成品を受け取るだけだと理解していたのでしょう。(推測ですが)

 リンクの修正に関しても、途中で県庁側の仕事であると気づいたのかもしれません。県庁と業者が協調してWebサイト更新プロジェクトを完成させるという発想がなかったのでしょうね。発注する側が切り分けをきちんと出来ていなかったことが問題だったのでは?と受け止めています。発注側にもITのプロが要るよねという事例だったのでしょうか。