NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

SoftBank通信障害の原因は証明書期限切れだった

 こんばんは。先週木曜日(12月6日)に発生したSoftBank通信障害について続報が出ていましたね。当初は「LTE機器の障害」というかなりざっくりとした表現でした。しばらくすると、続報として「交換機の証明書期限切れ」が原因だという風に報じられました。以下はimpressの記事からです。

www.watch.impress.co.jp

 証明書の期限が12月6日 13:30になっていました。さらに不幸なことに、SoftBankエリクソンの交換機で統一されていたようです。そのため、一斉に通信障害が発生したということのようです。一部で「docomoauも通信障害が発生している」というデマが流れましたが、実際には両社では通信障害は発生していませんでした。

 交換機の証明書期限切れの問題は、4G側で発生していたとのことで、SoftBankは急遽3G側を予備回線として提供しました。しかし、こちらも通信が集中してしまったせいで、使い物にならなかったようです。結果、当日18時過ぎまで障害が発生し、徐々に回復といった形でした。

 暫定措置として、期限切れの証明書を保持していた現バージョンではなく、まだ証明書の期限が残っている旧バージョンにバージョンダウンしたとのことです。

 これも応急措置ですので、根本的対策は原因を本格調査した後に対応することになりそうだという見解です。今回の通信障害で、ユーザー側としては回線冗長化を意識しておかないといけないのかなということを痛感しました。SoftBankもインフラ側にもっと投資しなくてはいけないのではないかという意見も聞こえてきますね。さて、今後どうして行くのか要Watchでしょうか。