こんばんは。今回はブロードバンドルータに関するお話です。ウイルス対策ソフト「Avast!」でも有名なAvastが全国1032人に調査した結果、ブロードバンドルータの初期設定(IDやパスワード)を変更しない人が2/3もいるという結果が公表されました。
impressの記事からです。
こちらの記事によると、ルータのデフォルト設定から変更して使用している人が32%だと書かれていますので、残り68%がデフォルト設定のまま使用していることになります。
ここで疑問なのは、調査対象の1032人がどのような属性を持った母集団なのかがここからは読み取れません。少なくとも自宅に固定回線を持っていて、何らかの形でブロードバンドルータを使っている人ということなんでしょうね。ITリテラシーをどれぐらい持っている人たちなのかが不明ですね。最近は固定回線を持たずに、ネット接続はスマホでというケースもありますから、このへんをどう考えたらいいのかという問題もありますよね。
母集団の属性はここからは読み取れませんでしたが、ブロードバンドルータのデフォルト設定そのまま使う人が少なくないということはありそうです。先日、複数自治体のWebカメラが乗っ取られたという事件がありました。これもデフォルトパスワードのままインターネット接続してしまったことにより起きた事件です。「自分とこは関係ないし」とか、「別に盗まれて困るような情報はないし」とタカをくくっているケースも少なくないのでしょう。その結果がパスワード変更せずにデフォルト設定のまま接続→利用なのでしょうね。ファームウェアをアップデートしていないというのも危ないですよね。「なぜファームウェアをアップデートしないといけないのか?」というあたりも正しく伝えて行かないといけない問題なのかもしれません。
デフォルト設定はメーカーのWebページにアップロードされたマニュアルに記されているケースもあります。この状態ではパスワードの意味をなしません。
IDに関しては、変更出来ない機器もあるようですが、可能であればデフォルトID/パスワードを無効にしておいて、新たな管理用ID/パスワードを設定しておくのがベターかと思います。
ということで、今一度デフォルト設定のまま使ってないか見直しておきましょうというお話でした。