誰かに何かを教える/引き継ぐとなると、自分の技量と相手の技量を踏まえて、引継対象物を管理するのに要求される必要最小限のスキルを見極める必要があります。結構これが曲者で、「どうしたものかな」と思うことがあります。
引継される側のスキルがLinuxに触れたことがない・CUI操作経験なし。「DNS=コントロールパネルのネットワーク設定で入力するIPアドレス」ぐらいのレベルだった場合、どこから取り掛かるかという悩ましい問題がありそうです。
今回のお話はあくまでフィクションで、いきなり(素人筋から見た場合)難易度の高そうなDNSサーバの管理を任されたことを想定して、「どうやってギャップを埋めるか?」という話に持って行きたいと思います。
この状況だと、手っ取り早くCUIに慣れてもらう意味で、WindowsのコマンドプロンプトでNSlookupでも叩いてもらうところから始めるのが良さそうです。これでDNSの正引き・逆引きについて説明してみると一石二鳥でしょうね。MXレコードやNSレコードやPTRレコードあたりの説明をしてからLinuxマシンにアカウントを作ってdigを使ってみてもらうと、NSlookupと違う情報量の多さに便利さを感じてくれるんじゃないかと期待してます。ここでいろいろ試してみて、CUIへの抵抗感がなくなったら、社内LAN上に設置した内部セカンダリDNSサーバにログイン出来るようにアカウントを作成して、BINDのゾーンファイルやnamed.confについて説明して行く…と言うような展開だったらなんとかならないだろうか?とふと妄想してしまいました。
この時期、実際に引き継がないといけないけど、引き継ぐ側の技量をどうやって引き上げるかという悩ましい問題がありますよね。
でも、そうやってみんな成長して行くんだなってことではダメですかね?(^^;;