NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

MVNOに乗り換える際のテレコムサービス協会からの注意点(2)

 こんばんは。昨日の続きになります。テレコムサービス協会が提示している気を付けるべき項目が以下の通りです。

  1. 料金・提供条件
  2. 端末
  3. SIMカード
  4. 設定
  5. メール
  6. サポート
  7. 大手キャリアからの乗り換え
  8. 利用開始日

 昨日挙げた項目と同じですね。1.の料金・提供条件ですが、「単に安い」という点だけに囚われないようにということです。MNOでは無料で提供されていたサービスが有料になるケースもありますし、逆にMNOでは有料なのが、MVNOでは無料になるケースがあります。テザリングがそうですね。自分が利用したい条件をきちんと洗い出す必要がありますね。

 2.の端末ですが、iPhoneの場合は考慮する必要はありません。SIMロックフリー版でも、各キャリア版でも対応周波数帯は一緒です。Android機ですと、キャリア版の場合は当該キャリアの利用環境に最適化されています。SIMロック解除して使う場合に対応していない周波数帯があって、パフォーマンスをフルに引き出せない可能性があります。利用しようとしているMVNOdocomoの場合が多いですが)が使用している周波数と、端末の対応周波数帯の確認は必要です。

 3.のSIMカードですが、サイズは確認しておく必要があります。よくあるケースで、iPhoneを使うのにmicroSIMを用意してしまっている場合があります。(iPhoneiPadのSIMはnanoSIMですしね)

 サイズ以外にもデータ通信専用・データ通信(SMS対応)・音声対応と3種類あります。MNPしたのにデータ通信専用タイプを契約してしまい、通話出来ないということがないように注意したいところです。

 SMSについても必要であれば契約する必要があります。ただ、セルスタンバイ問題やアンテナピクト問題が以前は語られていましたが、最近はこれらの問題に対応した端末も増えていますので、端末購入時には確認しておくことをお勧めします。

 余談ですが、VAIOのSIMはデータ通信専用SIM(microSIM)で問題ありませんでした。

 4.の設定ですが、APNなどの設定を自力で行う必要があります。これが初めての人にはハードルに感じられます。そして、電話帳や各種アプリのデータ移行は自力で行わなくてはいけませんね。(^^;

 5.のメールですが、docomo.ne.jpやezweb.ne.jpやsoftbank.ne.jpなどのキャリアが発行しているメールが使えなくなるという点に注意が必要です。

 BIGLOBEやOCNモバイルONEやmineoのように独自のメールアドレスを発行しているMVNOもあります。ただ、大手3社のアドレスを使っている人が携帯電話会社以外のメールを受信拒否しているケースもありますので、こちらも要注意です。

 6.のサポートですが、リアル店舗がないケースが多いですので、あまり期待せずに自力で対応する覚悟があるかどうかが重要です。無理だということであれば、大手キャリアの携帯電話を使う方がいいかと思います。

 7.のケースは、キャリアが提供しているポイントサービスは当然ですが使えなくなりますので、その点は十分御注意下さい。

 8.の利用開始日については、リアル店舗での手続であればまだいいのですが、ネット上で手続して郵送ということになると、どうしてもタイムラグが発生します。その点も頭に置いて対応すべきですね。(^^;

 

MVNOに乗り換える際の注意点がテレコムサービスから(1)

 こんばんは。昨日のお話とも関連しますが、一般社団法人テレコムサービス協会からのMVNO利用に関する注意喚起のお知らせがありました。

www.telesa.or.jp

 こちらにもありますように、国民生活センターに多くの問い合わせが寄せられているとのことです。単純に「安いから」というだけで、安易に乗り換えようとしていろいろなトラブルを引き起こすことがあるようです。下調べもせずに乗り換えることが問題で、大手キャリアのような手厚いサービスはありません。リアル店舗も限られます。だから安く出来るということではあります。

 その点を踏まえて、テレコムサービス協会が注意点として挙げている項目をトレースします。

  1. 料金・提供条件
  2. 端末
  3. SIMカード
  4. 設定
  5. メール
  6. サポート
  7. 大手キャリアからの乗り換え
  8. 利用開始日

 各項目についての詳細を明日以降に触れたいと思います。今日は遅くなってしまいましたので、続きは後ほど。<(_ _)>

 

FREETELが「業界最速」を謳い消費者庁から措置命令を受けたことについて

 こんばんは。いろいろ追いかけたい話題はあるのですが、なかなか追い切れないものですねぇ。(^^;;

 今回気になったのが、消費者庁がFREETELに対して措置命令を行ったという報道がありました。ハフィントンポストの記事からです。

www.huffingtonpost.jp

 他にエンガジェットジャパンや、ITmediaが記事を出しています。

japanese.engadget.com

www.itmedia.co.jp

 これらの記事でポイントになってくるのは、「業界最速」と「シェアNo.1」と謳ってる2点でしょうか。

 「業界最速」と言っても、何を以て「最速」というのか?という問題があります。24時間365日常に最速なのか?というと、それはあり得ないかと思います。MNOと比べたら、MVNOの性質上どうしても遅くなるのは自明です。この場合は「MVNO内で最速」ということを言いたかったのでしょう。

 たとえば、昼休みの速度はMVNO各社ではどうしても遅くなります。また、地域によっても、測定場所や条件によっても変わってきます。明確に判断出来る指標がないだけに、「業界最速」と言い切ってしまうのは拙いだろうなという印象を受けました。

 よくありがちな「業界最速"級"」とでも付けておけば、まだマシだったのか?とも考えましたが、意図的なものだったのかどうかというところもあるんでしょうか。

 そもそも、MNOから回線を借りて運営している以上、MVNO間での差はほとんど出ないだろうと思います。なので、FREETEL側の分は悪いなという印象があります。

 「シェアNo.1」というのをどのように解釈すればいいのか分かりませんでした。MVNOでは確かシェアトップはOCNモバイルONEだったかと思います。特定地域や特定世代でのシェアNo.1と考えるのも無理がありそうです。このへんも不明瞭ですよね。何を意図していたのかが不明です。

 エンガジェットジャパンの記事によると、「ヨドバシカメラでの販売シェアNo.1」だとのことです。ちゃんと書いておかないと誤解を招きますよね…。

 ここで書き漏らしましたが、「SNSカウントフリー」についてですが、一部対象外になっていたということが報道されていました。ここに関しては、具体的に何が外れていたのは分かりませんでした。SNSの利用頻度が高くて、これを目当てに契約したユーザーは裏切られた想いでしょうね。

 一連の記事を読んでいると、「ユーザに対して真摯に向き合う姿勢が感じられないな」という印象でした。ユーザの信頼を得るためには、日々の地道な積み上げが必要ですが、こういうことをやらかしてしまうと一発で信用を失うんですよねぇ。

 今回の問題に関して、FREETELは真摯に受け止めて反省してほしいですし、他のMVNOに対しても疑いの目が向かないように襟を正してもらいたいものです。

システム監査各社午後1解答速報を眺めつつ答え合わせ(1)

 こんばんは。マストドンやoririoに関する話題も気になるのですが、なかなか追い切れてません。(^^;

 今週日曜日にシステム監査技術者試験が終わったので、答え合わせをしてみようかと思いました。まともに勉強出来てなかったのですが、幸運にも午前1・午前2共にギリギリ通過しました。これで秋試験は1時間少々余裕を持って起きられますw

 そんな状況ですので、「あわよくば午後1も…」などと思ったのでした。各社の解答速報を比較してみることにしました。まずはITECで答え合わせをしてみました。

(問1)

[設問1]ですが、モジュール製品組み込み前後での扱いが変わってくるという点がポイントだろうと思われるので、全く外しているわけではないと思いたい。

[設問2]は…完全に外してしまいました。orz

[設問3]は部分点もらえないかなという淡い期待を…。(^^;

[設問4]は×ですね。orz

[設問5]品目数の増加について言及されているので、ちょっとは期待してみていたり。(^^;

(問3)

[設問1]製油所安全管理規定と情報セキュリティ管理規定の整合性の話になると思いますので、いいとこ行くんじゃないかと思いました。

[設問2]セキュリティ事故の危険性という点では的は外してなさそう。

[設問3] (1) 2点とも外してしまったか?

            (2) 「攻撃に備えた防御」という観点では外してないようには思うのだが…。

[設問4] 適切な設定が出来ているかどうかという点が問題であれば外れてはないような気がします。

 落ち着いて考えられる時間的制限のない環境で導き出した解答なので、完成度は自ずと高くなります。制限時間内に解かないといけない緊張感の高い試験会場では、そこまで完成度が高くなくても下駄は履かせてくれるんじゃないかと期待してみたりもしています。さて、どうなることやら…。(^^;

 

【一部訂正】LAN1でのポートベースVLAN(LAN分割)とLAN3でのタグVLANの共存

 こんばんは。今回はYAMAHA RTX1210でのLAN1ポートでポートベースVLAN(LAN分割)を設定しつつ、LAN3でタグVLANを設定して、配下に設置したSWX2200で使おうとした報告です。

 いろいろネット上を調べたものの、LAN1でポートベースVLAN(LAN分割)とタグVLANを併用しようとして「それは仕様上無理です」という非情なメッセージと共に断念するという事例はよく見かけました。

 YAMAHAのサイトでは「同じインターフェースではポートベースVLANと、タグVLANは共存できません」と書かれていましたので、「ならば、別のポートであれば出来るはず」ということで、いろいろ試行錯誤していました。

 このへんについて、過去記事で触れました。今日ごそごそしていて、過去記事の間違いに気づきました。こちらの記事です。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 こちらの記事も先ほど訂正しておきました。switch control use lan1 off に設定しないといけませんでした。「とりあえずoffにしないと…」という気持ちから、本質を見失っていました。switch control use lan1 on terminal=offではスイッチ制御機能自体は有効なままですね。lan1 onになっているわけですし。(^^;

 これを一旦 no switch control use lan1 on terminal=offとして、その後で改めてコマンドを左記のように入力しました。switch control use lan1 off

 これで改めて lan type lan1port-based-option=divide-network と入力することで、コマンドが通りました。(^o^)/

 ちなみに、こちらの記事を参考にさせていただきました。hshimo様ありがとうございました。<(_ _)>

qiita.com

 いやぁ、本当に思い込みはいけませんね。落ちついてconfig全体を見渡して、マニュアルを冷静に読み込むことだなと痛感しました。(^^;

RTX1210でのタグVLAN(LAN3)LAN分割(LAN1)の共存は悪戦苦闘中…から脱出しました(^^;;

 こんばんは。引き続きRTX1210とFWX120とSWX2200をいじっています。(WLX202はまだいじれてません。(^^;;)

 ここで頭を悩ませている「RTX1210でのタグVLANとLAN分割の共存」です。あ、誤解しないで下さいね。決してLAN1の8ポートでタグVLANとLAN分割の両方を実行しようとしているわけではございません。(^^;;

 YAMAHAのサイトでも「同一LANインタフェースでLAN分割機能との併用は出来ない」とあります。こちらです。

 たとえば、LAN1にタグVLAN機能を設定したら、こちらの方が有効になってしまいます。なので、この後にLAN分割機能(lan type lan1 port-based-option=divide-network

)を設定しようとしても、「重複して使用できない設定があります」と表示されて怒られます。

 これを回避するためにLAN2やLAN3でタグVLANを設定し、LAN1でLAN分割機能を使うことは可能なはずです。上記の文章から「異なるインターフェースであれば両方使えるは」と読めます。

 で、switch control use lan1 on になっていましたので、これをswitch control use lan1 off (実はこれ、switch control use lan1 on terminal=offになってまして、この状態で一所懸命に作業してました。(^^;)に設定して再度 lan type lan1 port-based-option=divide-network と入力しましたが、同じように「重複して使用できない設定があります」と表示されます。何がおかしいのか、現在再検討中です。タグVLANの設定はLAN3なので、LAN1のLAN分割機能には影響を及ぼさないはずなのですが…。

 こういう形で構築している事例がヒットしないので、現在1人で試行錯誤中です。(^^;;

 …と書きましたが、実はswitch control use lan1 on terminal=offになっていたのをここで書きましたように、switch control use lan1 offに設定し直しました。ちゃんと直してなかったんですね。お恥ずかしい限りです。(^^;

 時間も遅くなりましたので、詳しいことは明日記事を書きますので、少々お待ち下さい。<(_ _)>

システム監査技術者試験午後1解答を晒してみる

 こんばんは。情報処理技術者試験解答速報が本日各社から出ているそうですが、まだ速報ページを確認出来てません。先に解答を書いてみたいと思います。問題用紙に書きなぐったので、必ずしも正しいかどうかは分かりません。(^^;

 今回は問1と問3を選択しました。問1は「在庫管理システム統合計画の監査に関する問題」で、問3は「制御ネットワーク及び制御システムの監査に関する問題」でした。問題はIPAのサイトを御参照下さい。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2017、平成29年)

 問1ですが、以下のように解答しました。

【設問1】モジュール製品に組み込むB社製品を組み込むまではA社の製品を在庫として管理しているため。(43文字)

【設問2】在庫場所担当者が棚卸実施責任者を兼任していないかを確認する。(31文字)

【設問3】自動修正後の在庫データの妥当性を確認し、不適切な場合は修正し、在庫数量を確定する。(43文字)

【設問4】何も思いつかなかったので、空欄のままにしました。

【設問5】在庫管理システムの処理能力について一定の余力の確保と、品目数の増加の対応の確認。(44文字)

------------------------------------------------------------------------------

次に問3です。

【設問1】両規定が相反する内容になっていないか、カバーが出来ていない項目がないかを確認する。(40文字)

【設問2】制御システムサーバを踏み台にした制御機器や中継機器への不正アクセスを許してしまうこと。(43文字)

【設問3】(1)・法定点検実施に関する資料 (12文字)

          ・制御データの数値変動等に関する資料 (17文字)

                (2) FWによる接続可能なポートの限定 (16文字)

【設問4】FW-Bの設定が必要最小限の通信であるかどうか設定ファイルの確認と、制御システムサーバのログ確認 (48文字)

 

 以上でした。これから解答速報サイトを見てみます。そして、午後2に関しても解答概略を晒してみようと思います。<(_ _)>

 

【設問5】