NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

FREETELが「業界最速」を謳い消費者庁から措置命令を受けたことについて

 こんばんは。いろいろ追いかけたい話題はあるのですが、なかなか追い切れないものですねぇ。(^^;;

 今回気になったのが、消費者庁がFREETELに対して措置命令を行ったという報道がありました。ハフィントンポストの記事からです。

www.huffingtonpost.jp

 他にエンガジェットジャパンや、ITmediaが記事を出しています。

japanese.engadget.com

www.itmedia.co.jp

 これらの記事でポイントになってくるのは、「業界最速」と「シェアNo.1」と謳ってる2点でしょうか。

 「業界最速」と言っても、何を以て「最速」というのか?という問題があります。24時間365日常に最速なのか?というと、それはあり得ないかと思います。MNOと比べたら、MVNOの性質上どうしても遅くなるのは自明です。この場合は「MVNO内で最速」ということを言いたかったのでしょう。

 たとえば、昼休みの速度はMVNO各社ではどうしても遅くなります。また、地域によっても、測定場所や条件によっても変わってきます。明確に判断出来る指標がないだけに、「業界最速」と言い切ってしまうのは拙いだろうなという印象を受けました。

 よくありがちな「業界最速"級"」とでも付けておけば、まだマシだったのか?とも考えましたが、意図的なものだったのかどうかというところもあるんでしょうか。

 そもそも、MNOから回線を借りて運営している以上、MVNO間での差はほとんど出ないだろうと思います。なので、FREETEL側の分は悪いなという印象があります。

 「シェアNo.1」というのをどのように解釈すればいいのか分かりませんでした。MVNOでは確かシェアトップはOCNモバイルONEだったかと思います。特定地域や特定世代でのシェアNo.1と考えるのも無理がありそうです。このへんも不明瞭ですよね。何を意図していたのかが不明です。

 エンガジェットジャパンの記事によると、「ヨドバシカメラでの販売シェアNo.1」だとのことです。ちゃんと書いておかないと誤解を招きますよね…。

 ここで書き漏らしましたが、「SNSカウントフリー」についてですが、一部対象外になっていたということが報道されていました。ここに関しては、具体的に何が外れていたのは分かりませんでした。SNSの利用頻度が高くて、これを目当てに契約したユーザーは裏切られた想いでしょうね。

 一連の記事を読んでいると、「ユーザに対して真摯に向き合う姿勢が感じられないな」という印象でした。ユーザの信頼を得るためには、日々の地道な積み上げが必要ですが、こういうことをやらかしてしまうと一発で信用を失うんですよねぇ。

 今回の問題に関して、FREETELは真摯に受け止めて反省してほしいですし、他のMVNOに対しても疑いの目が向かないように襟を正してもらいたいものです。