NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

PCデポと日本テレビ24時間テレビの危機管理対応の違い

 こんばんは。PCデポの株価が今日は790円まで下がったそうですね。対応の拙さもありますし、次から次へと悪材料が噴出してきてますから、底なし沼にはまって行く様相を呈してますね。最高値が1500円ほどでしたから、ほぼ半値になってしまってます。さて、明日はどうなるのでしょうか?

 そう言えば、昨日高畑裕太容疑者が逮捕されたことを受けて、24時間テレビに関する日本テレビの対応は素早かったですね。駅に貼られていたポスターもすぐに撤去していましたし、ドラマも急遽代役を立てて当該部分を撮り直すとのことのようです。そして、高畑容疑者の(24時間テレビ)番組パーソナリティ降板と宣伝用資料の差し替えなどが即座に行われていました。

 PCデポと24時間テレビ。本体と出入業者(という表現が正しいかどうかはさておき)の違いはありますが、不祥事を起こしたということには変わりありません。

 よく言われる「炎上を引き起こさないための初動対応が重要」という点においては、全く正反対の対応でした。PCデポの場合は見事なまでに「これだけは絶対にやってはいけないだろう」という悪手を連発していました。(Twitter上での告発者に対して執拗な恫喝をしてくる上司が出てきて、弁護士を立てると言ったら急に手のひらを返したような態度に出て来るなど、最悪の対処ですよね…。)

 逆に日本テレビの場合は適切な初動対応をしてましたね。PCデポみたいに上から目線で「僕たちは悪くないも〜ん♪」みたいに反省してない様子がありありと出るようなコメントはしていませんでした。(当然と言えば当然ですが)そのあたりの危機管理をきちんと行う態勢は出来ていたのだろうと思います。特に、逮捕当日放送予定だった「今夜くらべてみました」も急遽再放送に変更して対応するという点も苦労が見て取れます。日本テレビの場合は、組織として危機管理態勢がきちんと出来ていたからこそ、迅速な対応が取れたのだと思います。

 しかし、PCデポにはそういう態勢が出来てなかったのでしょう。恫喝した上司も勝手に独断で動いたと本人も言ってました。(上述の「弁護士を雇った」発言で慌ててそのようなことを口走ったようです)

 つまり、PCデポには危機管理体制もないし、適切に炎上を鎮火させるための対応マニュアルもなかったのだと推測されます。それ以前に世間を完全になめきっていたのだろうと推測されます。かなり甘く見ていたからこそ、ああいう言動・行動になったのでしょう。

 組織としてこのあたりの問題に対応するための部署として、広報部や広報課があると思います。PCデポには存在しなかったのでしょうね。IT系企業なのにITリテラシーに欠けるというお粗末な結果をさらけ出してしましたね。

 「広報部署がない」という指摘をしているのは、ITmediaの記事に詳しく書かれています。こちらを御参照下さい。

 

www.itmedia.co.jp

 今まで挙がってきている情報から推測すると、「PCデポはあまりにも客や従業員をなめきっていた」という風にしか取れないのですが、一体どうなんでしょうねぇ…。