MVNOに乗り換える際のテレコムサービス協会からの注意点(2)
こんばんは。昨日の続きになります。テレコムサービス協会が提示している気を付けるべき項目が以下の通りです。
- 料金・提供条件
- 端末
- SIMカード
- 設定
- メール
- サポート
- 大手キャリアからの乗り換え
- 利用開始日
昨日挙げた項目と同じですね。1.の料金・提供条件ですが、「単に安い」という点だけに囚われないようにということです。MNOでは無料で提供されていたサービスが有料になるケースもありますし、逆にMNOでは有料なのが、MVNOでは無料になるケースがあります。テザリングがそうですね。自分が利用したい条件をきちんと洗い出す必要がありますね。
2.の端末ですが、iPhoneの場合は考慮する必要はありません。SIMロックフリー版でも、各キャリア版でも対応周波数帯は一緒です。Android機ですと、キャリア版の場合は当該キャリアの利用環境に最適化されています。SIMロック解除して使う場合に対応していない周波数帯があって、パフォーマンスをフルに引き出せない可能性があります。利用しようとしているMVNO(docomoの場合が多いですが)が使用している周波数と、端末の対応周波数帯の確認は必要です。
3.のSIMカードですが、サイズは確認しておく必要があります。よくあるケースで、iPhoneを使うのにmicroSIMを用意してしまっている場合があります。(iPhone・iPadのSIMはnanoSIMですしね)
サイズ以外にもデータ通信専用・データ通信(SMS対応)・音声対応と3種類あります。MNPしたのにデータ通信専用タイプを契約してしまい、通話出来ないということがないように注意したいところです。
SMSについても必要であれば契約する必要があります。ただ、セルスタンバイ問題やアンテナピクト問題が以前は語られていましたが、最近はこれらの問題に対応した端末も増えていますので、端末購入時には確認しておくことをお勧めします。
余談ですが、VAIOのSIMはデータ通信専用SIM(microSIM)で問題ありませんでした。
4.の設定ですが、APNなどの設定を自力で行う必要があります。これが初めての人にはハードルに感じられます。そして、電話帳や各種アプリのデータ移行は自力で行わなくてはいけませんね。(^^;
5.のメールですが、docomo.ne.jpやezweb.ne.jpやsoftbank.ne.jpなどのキャリアが発行しているメールが使えなくなるという点に注意が必要です。
BIGLOBEやOCNモバイルONEやmineoのように独自のメールアドレスを発行しているMVNOもあります。ただ、大手3社のアドレスを使っている人が携帯電話会社以外のメールを受信拒否しているケースもありますので、こちらも要注意です。
6.のサポートですが、リアル店舗がないケースが多いですので、あまり期待せずに自力で対応する覚悟があるかどうかが重要です。無理だということであれば、大手キャリアの携帯電話を使う方がいいかと思います。
7.のケースは、キャリアが提供しているポイントサービスは当然ですが使えなくなりますので、その点は十分御注意下さい。
8.の利用開始日については、リアル店舗での手続であればまだいいのですが、ネット上で手続して郵送ということになると、どうしてもタイムラグが発生します。その点も頭に置いて対応すべきですね。(^^;