NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

【個人的見解】30代〜40代のうちにやっておいてよかったと思うこと(その3)

 こんにちは。前回の続きになります。前回の記事はこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

6年ほど院内SEとして働いてました

  今回は3回目になります。「非IT系業界での勤務経験」について書いてみることにします。6年ほど病院勤務していたことがあります。いわゆる「院内SE」ですね。前後の背景や経歴について書くと特定されそうなので、ここでは詳しくは書きません。(すみません)

「現在の専門領域・得意分野に何を掛け合わせるか?」の選択

 今回の記事のポイントは「複数の得意分野を掛け合わせる」という話になります。得意分野・専門領域が単一だと、当然のことながらライバルは多くなります。レッドオーシャン状態になります。ここに別領域の何かを掛け合わせると、ライバル数はある程度減少することになります。それにより、海の赤みが薄くなります。(少し青色に近づく?)「本来の自分の専門領域・得意分野に何を掛け合わせるか?」という選択が重要になります。

 私の場合は医療を選択しました。「IT×医療」の選択になりました。元々医療従事者の方でITを武器にしようと考えておられる方にとっては、「医療×IT」になりますね。

 この場合、乗数と被乗数が入れ替わっているだけで一見同じように見えますが、アプローチは全く変わってくるのではないかと考えています。「IT系職員から見た医療」と「医療従事者から見たIT」というのは、違った見え方をしています。当然視点が異なるからでしょうが。

電子カルテ導入に悩む院長からのオファーがきっかけでした

 元々想定していなかった分野ですし、当時は転職など全く考えていませんでした。見出しのように、電子カルテ導入に際してネットワークや情報セキュリティに明るいSEを探しているという話でした。さすがに経験のない医療事務の方々にIT系専門分野をがっつり面倒見させるというのはあまりにも酷な話です。いろいろお話を伺っているうちに「これは転機かもしれない」と思い、やってみようかという気になりました。(院長自身が熱い方なので、「これは面白くなりそうだ」というのもあったのですが)

 ここで未経験分野の医療業界に飛び込んだのですが、最初はいろいろ戸惑うことがありました。皆さん方「異分野の専門家」に対して決して排除することなく、リスペクトしていただけたことはたいへん感謝しております。もちろん、私の方も医療の専門家・医療事務の専門家としてリスペクトしております。

 実際、無事に電子カルテの導入を果たすことが出来、セキュアな基盤も構築出来たのかなと考えています。基礎となる土台に新たな知識や経験を積み上げたことが今でも役に立っているという実感はあります。

「乗数の選択」は重要

 今回、私の場合、被乗数である「IT」に乗数として「医療」を選択しました。乗数に何を選ぶのかによってライバルの数を減らす(=特化した人材アピールにつながる)ことは可能ですが、ニッチ過ぎると需要がピンポイントになり過ぎるという問題は残ります。かと言って、割とポピュラーな領域を被乗数に選ぶと、さほどライバルは減らない(=海の色の赤みがあまり抜けない)という問題があります。そうなると、2つ目の被乗数が必要になります。

 「結局、何を選ぶのか?」ということになると、自分の興味ある領域・得意な領域も対象になるのですが、運であったり出会いであったりという要素もあるので、このへんの見極めも難しいところではあります。

 「とりあえず何かを掛けてみる」という発想も必要かもしれません。