NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

OCNモバイルONE新プラン内容を分析してみる

 こんばんは。今回はOCNモバイルONE新料金プラン発表に関してです。以下はNTTコミュニケーションズのページのリンクです。

www.ntt.com

 OCNモバイルONE新プラン発表は、当初3月上旬に発表される予定だったのか、何回かの予定変更を受けて、25日に発表の運びとなりました。一通り各社発表が出揃った後の最後の最後でしたので、かなりハードルが上がった感はありました。NTT本体と総務省の会食の件や、ahamoの受付開始等いろいろあった関係で、ahamo受付開始前日の25日発表ということになったのでしょうか。特に会見を設けなかったのも、上述の事情が関係しているのかもしれませんね。

 NTTグループということで、docomoの意向も無視できないでしょうし、ahamoとの棲み分けも意識しないといけないのだろうと想像していました。その点では度肝を抜くようなプランは出しにくいのだろうなと考えてもいました。

 今回のプランを見ていて感じたのは、「3大キャリアやMVNO各社の新プランに対して逆張りしてきたな」という印象を受けました。3大キャリア含めた他社は「データ通信容量20GB」を基準にプランを出してきたという印象があります。「そこそこデータ通信容量を使い、一定以上のITリテラシーのある層に向けたオンライン完結プラン」という位置づけで他社は新プランを出してきたと推測しています。

 ここからは全くの推測ですが、「同じ市場を狙ってもレッドオーシャンだろう。敢えてここは避けよう」と睨んだのではないでしょうか。データ通信を中心に見ると、そこまで食指が動くメニューではないのですが、通話に関しては「攻めてきたな」という印象があります。

 一つは「専用アプリを使わずとも30秒10円(税抜)」でしょうか。これはMVNOで使っていると煩わしい点ではあります。うっかり通常の電話アプリを使ってしまうと通常レートになってしまいます。今回、そういう問題を解決してくれています。プレフィックスを付けなくていいのは、網側で対応してくれるようになっているらしいです。これは地味に嬉しいサービスでもあります。

 二つ目は「かけ放題料金が安い」という点です。完全かけ放題が1300円(税抜)ですから、データ通信1GBで2000円(税抜)、3GBで2200円(税抜)という点はかなり強みを発揮しそうです。

 これらを見ていると、「通話に特化している」と言えそうです。従来のデータ通信を多く使う若年層ではなく、通話中心の中高年層をターゲットに据えてきたのかな?と受け取れました。そろそろ3Gの終焉も見えてきましたし、ガラケーユーザーを根こそぎ巻き取る狙いがあるのかも?と邪推しましたw

 さらに、20GB・30GBプランを廃止したというのも、ahamoとの棲み分けもあるでしょうが、「大容量ユーザーはターゲット外だ」という宣言にも解釈出来ます。

 今回の発表では不明でしたが、docomoの「エコノミー」と関係してくるのかな?という点が今後明らかになるのでしょうか。「MVNOと連携する」とdocomoもコメントしていましたので、まだまだ目が離せそうにありません。