NW屋的日常徒然日記

ネットワークを専門にする元社内SEの日常とITネタ諸々を綴って行きます。

SMBCのコードお漏らしの件に関して少々

 こんばんは。世間的にはSMBCコードのお漏らしよりも、COCOAアプリについての瑕疵についての方が騒がれてますね。こちらに関しても、現在様々な意見を追っているところです。これも立場や視点によって見えて来る景色も変わってきそうです。

 楽天モバイル&mineo新プランについても書いてみる予定ですが、2月24日にIIJmioが新料金プラン発表と予告しています。こちらの方も取り上げる予定です。少々お待ち下さい。<(_ _)>

 さて、先週ちらっと書いた記事がこちらです。

karasuma-kitaoji.hatenablog.com

 これに関しては様々な意見と視点があります。「年収300万円という安い給料で働かされているからやらかす。給料はもっと上げるべき」という意見と、「こんな意識だから年収300万円なんだ」という意見があります。

 給料面だけでなく、ITリテラシーやモラルの低さを指摘する意見もあります。こういう人材が紛れ込んでしまうIT業界の多重下請け構造を批判する意見もあります。

 これまで様々な意見を追ってきました。これらの意見は当たっている面もありますが、どれか1つが正解というわけではなさそうです。これらの指摘事項が複雑に絡み合って起きた事件ではないかと推測しています。

 個人的には「とにかく自分は責任を取りたくない」「自分だけは美味しい目をしたい」「誰かに責任を押し付けて自分は安全地帯に身を置きたい」というプレーヤー全員の意識が壮大なババ抜きにつながっているのではないかと見ています。

 ここで言う「ババ」は様々な事象があるかと推測します。今回のケースだと、「ITリテラシーや情報セキュリティ教育を行うコストを誰が負担するのか?」が項目の1つに該当しますね。「ITリテラシーがあって、かつ情報セキュリティ教育がしっかりなされた人材を安価で雇いたい」という意識で中途採用しているのでしょう。新人だと教育コストは採用した組織が負担しないといけません。そのコストを負いたくないからと、新人ではなく中途人材を採用しようとするのですが、実際は…というようなことは十分あり得ます。「誰かが負担しないといけないコストを『誰かが負担してくれるだろう』と考えて自分は負担しない」という意識はどうかと思います。「誰かが負担したコストによって育った人材にフリーライドする」という姿勢も批判されるべきではないかと思います。教育コストの負担を避けられた分、何らかの形で還元しないと社会は成立しないのではないでしょうか。

 このあたりの問題はCOCOAの話ともリンクしてきそうです。